研究課題/領域番号 |
10650757
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
反応・分離工学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高橋 勝六 (たか橋 勝六) 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (20023278)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 電気透析 / 多段電気透析 / 希土類金属 / 陽イオン交換膜 / 錯化剤 / アルカリ金属 / 分離度 / サマリウム / カドリニウム |
研究概要 |
希土類元素の分離として、種々の錯化剤を用いて電気透sh析によるサマリウムとガドリニュウムの分離を検討したが、高い膜透過選択係数得られなかった。透過選択係数は錯化剤により異なり、EDTAが僅かに選択性の向上を示した。これを用いて多段電気透析を行ったところ、多段化の効果は認められ分離度の向上は確認できた。多段電気透析分離法を確立するために、アルカリ金属の分離を3つの操作法で行った。供給液を陽極側に供給するenriching modeでは膜を優先的に透過するイオン種が陰極側に相対的に濃縮され、電流の増加につれて陰極での回収率は向上するが、分離の指標となる2種イオンの濃度比は低下する。また還流量を大きくすると、濃度比は高くなるが回収率は低下する。供給液を陰極側に供給するstiupping modeでは逆に非優先的に膜透過するイオン種が陽極側に相対的に濃縮され、電流の増加とともに回収率は低下し濃度比は向上する。還流量が増大すると、回収率は大きくなるが、濃度比は低下する。これらの2つの操作を結合した形式で、供給液を中間の段に供給するjoint modeでは、供給段より陰極側は濃縮部と、陽極側は回収部とみなされる。濃縮部からの溢流液はenriching modeと同じ傾向を示し、回収部はstripping modeの傾向を示した。多段電気透析に対するシミュレーション法を導出して、計算した結果は実験結果とよく一致し、多段電気透析装置の設計の指針を与えることができた。
|