研究課題/領域番号 |
10650768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
触媒・化学プロセス
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
進藤 隆世志 秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (50162798)
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研究分担者 |
北林 茂明 秋田大学, 工学資源学部, 助手 (90224964)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | アルミナピラー / 架橋マイカ / ピラー間隔 / 色素分子吸着 / チオ尿素付加物 / 分離 / 平衡定数 / 多環芳香族 / 触媒 / 架橋粘土鉱物 / 吸着 / 分子錯体 / チオ尿素 / 付加物 / ナノ反応場 / 架橋粘土 / 分子錯合体 |
研究概要 |
多環芳香族炭化水素は石油重質留分、タールサンドおよび頁岩油に大量に含まれ、未利用資源の有効活用の観点から、その高度利用は今後の重要な課題と考えられる。特定の位置にアルキル基を有する芳香族炭化水素、例えば2,6-ジアルキルナフタレンは極薄絶縁膜あるいは耐熱性有機材料の原料として極めて有効であるため、その効率的製造法の確立が強く望まれている。これに応えるためには、選択的アルキル化反応条件の探索、ジアルキル多環芳香族異性体の効果的分離法の開拓が必要であろう。 本研究においては、合成雲母の一種であるフッ素四ケイ素雲母(マイカ)を母材としてピラー導入量を制御しつつアルミナ架橋マイカを調製し、それらへのかさ高い色素分子の吸着特性を調べることによりアルミナ架橋マイカの細孔構造の検討を行った。その結果、クリスタルバイオレットに対して分子ふるい的挙動が観測されたことから、アルミナ架橋マイカのピラーは比較的均一に分布し、そのピラー間隔は簡単なモデルによって推定できることが明らかになった。また、アルミナ架橋マイカを触媒として、ナフタレンのt-ブチル化反応を行い、2,6-ジ-t-ブチルナフタレンの生成反応における選択性と、吸着における選択性との間には明瞭な相関関係が存在することを明らかにした。さらに、ジアルキルナフタレン異性体の中から、2,6-体を分離するために、種々のジアルキルナフタレンのチオ尿素付加反応の平衡定数を測定し、チオ尿素付加法による2,6-体の分離シミュレーションを検討した。
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