研究課題/領域番号 |
10650774
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
触媒・化学プロセス
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
真下 清 日本大学, 理工学部, 教授 (10059834)
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研究分担者 |
菅野 元行 日本大学, 理工学部, 助手 (70256808)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | NEDOLプロセス / PSU / 石炭液化残渣 / コプロセッシング / 水素化分解反応 / 超臨界水 / 廃タイヤ / 酸化 / タイヤ成分 / フェントン試薬 / 熱分解反応 / 水成ガスシフト反応 / 使用済みタイヤ / 共反応 / プロセスサポートユニット / 超臨界メタノール / 石炭液化油 |
研究概要 |
NEDOLプロセスに基づいて建設されたPSU(プロセスサポーティングユニット)は1t/日の石炭液化プラントであったが、原料炭に対して約30%の固体状液化残渣(CLR)を副生する。NEDOLプロセスが本格的な商業プラントになってもやはり20〜30%のCLRを副生することは間違いなく、この有効利用を検討しなければ商業プラントの成立も不確実なものとなる。そこで平成10年度から13年度の4年間、CLRの有効利用についての基礎的な研究を以下のように推進した。 1.平成10年度は超臨界メタノールによる反応を行い、623K、200kg/cm^2の条件下でCLRから液化油を33.8%の収率で得られることを明らかにした。 2.平成11年度は使用済みタイヤとCLRのコプロセッシング反応を行い、アスファルテンやオイル分の減少、揮発分やガス分の増加という軽質化が進行し、これはタイヤに含まれているカーボンブラック、亜鉛、硫黄の触媒効果であることを明らかにした。(本研究は日本化学会第78春季年会で日本化学会年会講演奨励賞受賞) 3.平成12年度はCLRの熱分解反応に及ぼす超臨界水の効果について検討した。軽質化は400℃以上で反応時間の増加に伴い促進されることが分かった。ピリジン可溶分の軽質化反応も実施、CLRの脱灰によってCLRの反応性の向上が見られることが分かった。 4.平成13年度はCLRの水素化熱分解反応におけるタイヤ成分の添加効果について詳細に検討し、タイヤ成分のゴム成分がテトラリンや気相水素からCLRの水素移動を促すことを明らかにした。またH_2O_2による酸化前処理をしたCLRからのオイル分収率の増加やアスファルテン分収率の減少という軽質化の進行することを明らかにした。
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