研究課題/領域番号 |
10650797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
工業分析化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
伊永 隆史 徳島大学, 総合科学部, 教授 (30124788)
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研究分担者 |
池田 早苗 徳島大学, 工学部, 教授 (20035801)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 液滴法 / フロー分析 / レーザー / マイクロポンプ / ホルムアルデヒド / 気液接触 / 二酸化窒素 / 環境計測 / サンプリング |
研究概要 |
試作したパッシブサンプリング装置を風洞内に設置し、装置胴体部へ気体試料を流し、胴体部中央を通るステンレスパイプは、吸収溶液を導き、先端に液滴を作る。吸収溶液はマイクロポンプによって送液する。形成された液滴によって周りを流れる気相中の物質を捕集する。 液滴成長プロセスの再現性を高めるため、研究代表者らが開発したコンピューター制御のパルス吐出マイクロポンプ(現有設備)を使用して超精密流量で送液する。これにより、フローと液滴成形がより安定するので、大気中超微量成分検出に向けて高感度化が見込まれる装置構成が可能になる。本研究では、発光ダイオードと光ファイバーの組み合わせによる吸光検出を適用して液滴フロー法の装置化を研究してきたが、ある程度の研究経験を有する発光ダイオード分光検出法の適用により、新境地の高感度モニタリング装置開発へ移行した。現有発光ダイオード分光検出器を用いた高感度検出システムの適用は、液滴法と発光ダイオード分光検出法の接続について研究協力者(島津、ジーエルサイエンス)の支援を得た。 標準ガス発光装置(設備備品として2台購入)を用いて、ホルムアルデヒド(HCHO)とNO_2をモデルにして液滴フロー計測装置の性能評価研究を行った。液滴界面を形成しガス吸収を行う際、それぞれの物質に最適な流動溶液を選択し、温度・湿度といった環境因子による測定条件や、検出時の操作条件について検討した。これによって得られた分析操作条件を適用することにより、高感度な測定法を確立し、さらにそれぞれの物質について実際の環境中でのモニタリングに適用を試みた。また、人間活動と地球環境の相互作用のリスクを評価するためのツールとしての用途開発を目標に、大気中微量化学物質によってヒトが受けるリスクを予測するため、室内環境に重点を置きながら室外環境と大気中微量化学物質の比較評価を行った。
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