研究課題/領域番号 |
10650836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
花本 猛士 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (20228513)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 有機フッ素化合物 / 含フッ素ビルディングブロック / α-フルオロビニルホスホニウム塩 / フルオロオレフィン / 1、1-ジフルオロエチレン / 含フッ素複素環化合物 / α-フルオロビニルシラン / 含フッ素アリルアルコール / 1,1-ジフルオロエチレン / マイケル付加反応 |
研究概要 |
1)α-フルオロビニルホスホニウム塩の合成 ジフェニルホスフィドアニオンと入手容易は1,1-ジフルオロエチレンを-60℃〜-40℃で反応させることで、望むホスフィンを82%収率で得た。対応するホスホニウム塩の合成はジフェニルヨードニウム塩と塩化銅(I)の存在下、140℃で反応させることで対応するα-フルオロビニルトリフェニルホスホニウム塩が82%収率で得られることがわかった。このようにしてわずか二段階で目的とした含フッ素ビルディングブロックの合成に成功した。 2)α-フルオロビニルトリフェニルホスホニウム塩の反応 基本的反応性をみる目的でフルオロエチレン基を有するエーテルの合成を検討した。求核剤のナトリウムエトキシドをマイケル付加させて得られるイリドに種々のアルデヒド類をWitting反応させたところ、期待した反応が進行し目的化合物のモノフルオロビニルを有する種々のエーテルを高収率で得ることができた。 3)含フッ素複素環化合物の合成 分子内に水酸基とアルデヒド基両方を持つ化合物とα-フルオロビニルトリフェニルホスホニウム塩を反応させ一段階で含フッ素複素環化合物を得ることに成功した。反応の鍵はアルコキシドのカウンターカチオンにセシウムを用いることで、たとえばサリチルアルデヒドとの反応で3-フルオロ-2H-クロメンを34%の収率で得ることが出来た。得られた3-フルオロ-2H-クロメンはロジウム触媒を用いて対応する3-フルオロクロマンに導いた。 4)モノフルオロアリルアルコールの合成 求核剤を工夫してアリルアルコールのアルコキシドを用いることで得られたモノフルオロアリルアリルエーテルのフッ素の置換していないアリルエーテルの炭素-酸素結合を選択的に切断でき対応するモノフルオロアリルアルコールが高収率で得られることを見いだした。
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