研究課題/領域番号 |
10650839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
庄野 達哉 近畿大, 教授 (80025858)
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研究分担者 |
柏村 成史 近畿大学, 理工学部, 講師 (50152632)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 電極還元 / メディエーター / ポルフィリン / 脂肪族エステル / 脂肪族アミド |
研究概要 |
本研究においては、クロロフィルおよび、ビタミンB12等のポルフイリン骨格を有する天然物が、有機電極反応のメディエーターとして有効なことを見い出し、さらに、上述のメディエーター系の反応に対してポルフィリン配位子の構造が大きな影響を与えることを明かにした。 まず、クロロフィルa、クロロフィルbをメディエーターに用いることにより、脂肪族エステル類および、脂肪族アミド類が極めて高効率で電極還元されること、さらに、ポルフィリン配位子の構造がこの還元反応に大きな影響を及ぼすことを見出した。 次に、種々の金属とポルフィリンとの錯体を合成し、これらの金属錯体のメディエーターとしての有効性を検討した結果、配位子としては天然のクロロフィルが、また、中心金属としてはMgが最も効果的なことを見い出した。 また、Mg以外にもランタノイド金属類、特にEu、およびsmがメディエーターとして高い反応性を有することも明らかにした。これらの金属配位子をメディエーターとして用いると、脂肪族エステルおよびアミド類を対応するアルコールおよび、1,2-ジケトンに効率よく還元できることを明らかにした。
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