研究課題/領域番号 |
10660009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
熊丸 敏博 九州大学, 農学部, 助教授 (00284555)
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研究分担者 |
小川 雅広 山口県立大学, 生活科学部, 教授 (10160772)
佐藤 光 九州大学, 農学部, 教授 (70128031)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | イネ / グルテリン / プロラミン / 輸送 / 蓄積 / 突然変異 / 構造遺伝子変異 / タンパクジスルフィドイソメラーセ / 貯蔵タンパク質 |
研究概要 |
・プロラミンの調節系遺伝子の単離 同時に複数個のプロラミンが減少した変異体の登熟種子mRNAをディファレンシャルディスプレー法により解析した。その結果、原品種とは発現パターンの異なるバンドを多数検出した。これらのバンドの発現の差は、登熟種子中におけるmRNAの発現の差に起因する。 ・グルテリンの輸送・蓄積に関与する遺伝子の単離 グルテリン前駆体蓄積突然変異体(57H)、esp2変異体では分子シャペロンの一つタンパクジスルフィドイソメラーゼ(PDI)を転写レベルで欠損していた。原品種から単離した部分長PDIcDNAクローンは、トウモロコシ、オオムギ、コムギのPDIとアミノ酸レベルで80%以上の相同性を有していた。これらの結果から、esp2変異体におけるグルテリン前駆体の蓄積は、PDIタンパク質が欠損し、貯蔵タンパク質が正常に折りたたまれなかった為と考えられる。インド型品種Kasalathとesp2変異体の交雑F2個体についてPDIをプローブとするRFLP解析から、Esp2遺伝子とPDIをコードする遺伝子は異なることが明らかとなった。さらに、起源を異にする他のesp2変異体におけるPDImRNAの発現は顕著に低下していた。これはEsp2遺伝子はPDI遺伝子の転写活性因子をコードしている可能性を示唆している。 ・グルテリン構造遺伝子に関する突然変異 タイプの異なるグルテリンのα-2サブユニット欠失変異体(α-2変異体)はすべて同じ遺伝子座の突然変異であり、グルテリンの構造遺伝子に関する突然変異であることを遺伝学的に明らかにし、この遺伝子をGlu4と命名した。Glu4遺伝子はcDNAクローンGluA1に対応していた。
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