研究課題/領域番号 |
10660025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中西 テツ 神戸大学, 農学部, 教授 (80031227)
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研究分担者 |
片山 寛則 神戸大学, 農学部・付属農場, 助手 (50294202)
高崎 剛志 神戸大学, 農学部, 助手 (30314511)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 自家不和合性 / ニホンナシ / S遺伝子 / S-RNase / プロモーター / シス因子 / s-RNase / プロモーター解析 / 遺伝子組換え |
研究概要 |
ニホンナシ自家不和合性の雌ずい側S遺伝子産物として、RNase活性を有するタンパク質(S-RNase)が同定されている。S-RNaseの発現は開花4〜5日前から雌しべで始め、開花直前に最大に達する。このようなS-RNaseの組織・発達段階に特異的な発現はプロモーターにより制御される。本研究では、S-RNaseの雌ずい特異的な発現に関与するシス因子を同定するため、ニホンナシS-RNaseの5'隣接領域の解析を行った。 ニホンナシ3品種、二十世紀(S2S4)、豊水(S3S5)と幸水(S4S5)のゲノミックライブラリーから、S_2-、S_3-とS_5-RNaseのゲノムDNAの単離し、それらの塩基配列を決定した。S_4-RNaseを含む4っのS-RNaseプロモーター配列の比較から、TATA box上流域に200bpの配列(box1)がS-RNase間で保存されること示した。S-RNaseの雌ずい特異的な発現に関与するシス因子がbox1中に存在すると考えられた。さらにbox1の上流域にS_3-とS_5-RNaseにのみ保存される180bpの配列(box2)が存在することが明らかになった。 9つのS_3-RNaseデリーションプロモーターをGUS遺伝子に連結してタバコに導入し、形質転換タバコにおけるGUSの発現量を調査した。GUS活性は雌ずいにのみ認められ、花粉、葯、花弁、萼、葉、茎及び根の組織では検出されなかった。S_3-RNaseの雌しべ特異的な発現に必要とされるシス配列はbox1領域の-310から-255の45bp間に存在することが明らかになった。さらに、box2領域の-566から-372までの間には、雌ずいでの発現をS複対立遺伝子特異的に高めるようなエンハンサーが存在することを示唆された。
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