研究課題/領域番号 |
10660059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
久保井 徹 静岡大学, 農学部, 教授 (20132847)
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研究分担者 |
原 正和 静岡大学, 農学部, 助手 (10293614)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 植物 / 活性酸素 / 重金属 / ニンジン / Cd / 解毒システム / クロストレランス / カドミウム / SOD / 相互耐性 |
研究概要 |
研究は、Cdに対する耐性度の違う2種類のニンジン培養細胞、野生株(CW)とCd耐性株(CCd1)を用いてCd耐性機構を明らかにすることを目的とした。80、160μMCd処理区でCWのCd含量は時間の経過によっで増加した反面、CCd1は減少した。両株をcd20、40、80μMCdを含む培地で1日間処理し、Cdなしの培地で4日間にわたって細胞と培地中のCd含量を測定した。CWでは20μMのCd処理の初期段階でのみCd排出が見られた反面、CCd1では全処理区で持続的にCdを排出した。CCd1はこのCdの排出力により細胞内の低いCd含量を保つことができ、その結果、Cd耐性に貢献していると考えられる。しかし、こうした強いCd排出力にも関わらずCCd1の細胞内には多量のCdが存在することが分かった。Cdストレスに対する活性酸素解毒機系のscorbate/glutathione cycle(AsA/GSH cycle)は両株間で以下のような異なる応答を示した。アスコルビン酸パーオキシダーゼはCWにおいて80μM Cdから、CCd1においては160μMCdで減少した。グルタチオンレダクターゼ活性は、CWではCd処理したとたんその活性が殆どなくなった反面、CCd1はCdによって増加した。また、AsAは両株ともCdによって減少するもののつねにCCd1が高いレベルを保った。これらの結果はCCd1のAsA/GSH cycleがCWよりはるかに強かったことを示しており、AsA/GSH cycleはCCd1のCd耐性に関連があることを示している。以上の結果より、新しいCd耐性機構が明らかになった。ニンジンのCd耐性機構はCd排出力と活性酸素解毒機構、特にAsA/GSH cycleが関係する。
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