研究課題/領域番号 |
10660089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
加藤 純一 広島大学, 工学部, 助教授 (90231258)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 環境応答 / リン酸走化性 / リン酸飢餓 / 走化性 / シグナル伝達系 / Pseudomonas aeruginosa / Enterobacter cloacae / リン酸飢餓応答 / 走化性トランスデューサー / リン酸特異的膜輸送系 / Enterbacter cloacae / Psendomonas aeruginosa / che遺伝子 |
研究概要 |
Pseudomonas aeruginosaのリン酸走化性トランスデューサーの同定を試み、それに成功した。走化性遺伝子cheRとcheBの変異によりリン酸走化性も失われることから、P.aeruginosaのリン酸走化性には走化性トランスデューサー(MCP)が関与していることが示唆されていた。そこで、原核生物のMCPで高度に保存されている44アミノ酸配列をプローブとしてP.aeru-ginosaのゲノム配列をtblastn解析し、26のmcp様遺伝子を見い出した。それら遺伝子の破壊株を作成しリン酸走化性を調べた結果、CtpHとCtpLの2MCPがリン酸MCPであることを明らかにした。このうち、CtpHは高濃度のリン酸の感知、CtpLは低濃度のリン酸の感知に関与していた。ctpL遺伝子の発現に対し、、PhoUは負の制御、PhoBは正の制御を行っている。しかし、phoU変異株ではCtpLが関与するリン酸走化性は見られない事から、PhoUはCtpLの機能に必須な因子であること考察した。ctpH遺伝子は、リン酸欠乏条件でもリン酸十分条件でも構成的に発現する。しかし、CtpHが関与するリン酸走化性の誘導発現はPhoUにより負に制御されることから、その制御は転写後に行われていると示唆された。E.cloacaeではCtpLに相当するMCPがあるものの、CtpHに相当するMCPがないため必須因子としての機能しか見えてこないと推察できる。リン酸走化性を支える細胞内シグナル伝達系を構成する遺伝子はすでに全てクローニングされ解析されているので、リン酸MCPの同定で、リン酸走化性の全貌が明らかとなったと言える。
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