• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

プルラン分解性α-アミラーゼの機能構造解析と基質特異性の変換

研究課題

研究課題/領域番号 10660096
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関静岡県立大学

研究代表者

酒井 坦 (酒井 担)  静岡県立大学, 大学院・生活健康科学研究科, 教授 (10092214)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード酵素の機能構造 / タンパク質工学 / 部位指定変異 / サブサイト / 基質特異性 / 結晶化 / 封入体 / アミラーゼ / pETシステム / 大量発現系 / 基質結合部位 / 速度論的解析 / ホモロジーモデリング / 酵素の安定性
研究概要

Thermoactinomyces vulgaris R-47のアミラーゼII(TVAII)はプルランも分解する特異なアミラーゼである。種々のオリゴ糖に対する作用から、この酵素はマルトース単位の還元末端側をα-1,4結合、α-1,6結合にかかわらず分解すると考えられる。従来の研究より、202番目以降のHKYDTというアミノ酸配列が基質認識に重要であると推察されたので、それぞれをTrp、Alaに変異させた酵素の種々の基質に対する速度論的解析を行い、以下のことが分かった。(1)Trpに変異させると全ての変異酵素で活性が大きく低下しこの領域が活性に重要であると考えられること。(2)H201A,D205A,T206Aの変異酵素は野生型酵素と大きな変化は無く、これらの残基の重要性は低いこと。(3)H202A酵素は低分子基質に対するKm値の増加が顕著であった。(4)K203A酵素では全ての基質に対してKm値が大幅に増加した。(5)Y204A酵素ではkcat値が顕著に減少した。これらの変異酵素の性質をTVA IIの結晶構造を考慮して考察すると、H202とY204の側鎖はそれぞれサブサイト-2と、サブサイト-1に入る糖と相互作用し、基質の認識に重要である。また、K203の側鎖は基質結合部位近傍の水素結合ネットワークに関与して、基質結合部位全体の安定性にかかわっている考えられる。これらのことを実証するには構造解析がもっとも適している。そのために本酵素の結晶化を目指して大量発現系の構築を試みた。種々のpETシステムを検討したが、封入体を形成するため、可溶性蛋白質として大量発現させることはできなかった。また、構造を比較するため、高度好熱菌Thermusthermophilus HB-8よりプルラナーゼ遺伝子をクローニングし、大腸菌で発現させた。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 酒井坦,殿塚隆史: "新しい性質を獲得したアミラーゼ"バイオサイエンスとインダストリー. 56(11). 757-758 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Sakai, Hiroshi, and Tonozuka, Takashi: "Manipulation of specificity of an α-amylase"Bioscience and Industry (Japanese). 56(11). 757-758 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 酒井 担・殿塚隆史: "新しい性質を獲得したアミラーゼ" バイオサイエンスとインダストリー. 56(11). 37-39 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi