研究課題/領域番号 |
10660099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
小倉 光雄 東海大学, 海洋学部, 助教授 (80204163)
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研究分担者 |
田中 暉夫 東海大学, 海洋学部, 教授 (10236606)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 枯草菌 / Competence / ComK / Med / リポタンパク質 / 細胞密度 / RapGフォスファターゼ / DegS-DegU / competence / 転写因子 / Comk |
研究概要 |
枯草菌competenceの制御の中心的制御分子はComKである。ComKはMecA、ClpCと複合体を形成し不活化されている。ComXやPhrCによる細胞密度感知型制御でComAが活性化され、comS転写が起き、ComSが複合体からComKを解離させ活性化する。さらに、2成分制御系DegS-DegUのレスポンスレギュレーターDegUの非リン酸化型がcomK転写を正に制御し、さらに翻訳後に脂質修飾される可能性がある事がわかっていた。そこで、Medとアルカリフォスフォターゼの融合体を用いた実験と、Med抗体による分析を行い、脂質修飾されたMedの細胞膜外側表面への局在がわかった。ウエスタンとノーザン分析の結果、med変異株ではComKが有意に減少していた。med変異の効果はdegS欠損より回復し、このことはMedがDegUリン酸化を負に調節している事を示唆した。つまり、DegUリン酸化を抑制する分子がMedにより取り込まれていると考えられる。近年、2成分制御系を特異的フォスファターゼ(Rap)とその阻害ペプチド(Phr)が制御する鈴が報告された。さらに、センサーキナーゼをPhrペプチドが阻害する例も知られている。そこで、枯草菌ゲノムからDegUリン酸化を抑制するPhrを検索した。高濃度のPhrGペプチドはaprE転写を抑制し、comK発現を増大させたので、多コピーphrGがDegUリン酸化を抑制している事も強く示唆された。さらに、遺伝学的分析によりRagG-PhrGの標的が、DegS-DegUであることを示した。また、RapG-PhrGが、RapC-PhrCと同様にComAのリン酸化を制御することも明らかにした。
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