研究課題/領域番号 |
10660130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
竹田 靖史 鹿児島大学, 農学部, 教授 (40041644)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 澱粉 / 粒結合型澱粉合成酵素 / 大麦 / アミロース / アミロペクチン / アミロース含量 / 澱粉枝つくり酵素 / 澱粉粒結合型澱粉合成酵素 / GBSS / 澱粉生合成酵素 |
研究概要 |
澱粉の種固有な機能と分子構造の成因を探るために、高アミロース澱粉の分子構造と機能性、粒結合型澱粉合成酵素(GBSS)量とアミロース含量との関係、澱粉枝つくり酵素(BE)の枝つくり作用とアミロペクチンの構造との関係を精査し、澱粉の合成酵素が澱粉の種固有性発現に大きくかかわっていることを示唆した。 1.オオムギの高アミロース種2品種の澱粉の分子構造は、アミロース、アミロペクチンともに普通種と類似すること、コメ(インディカ)とは異なり真に高アミロース澱粉であること、また澱粉の機能性として高アミロース種は非常に糊化しにくいことを明確にした。 2.澱粉粒に結合するGBSS量を、オオムギ4品種、コメ12品種、コムギ6品種、トウモロコシ2品種、ジャガイモ5品種についてSDSゲル電気泳動で単離して定量し、真のアミロース含量との関係を調べたところ、(1)GBSS量の増加にともなってアミロース量が増加するオオムギ、トウモロコシと、GBSS量が一定値を超えて増加してもアミロース量が増加しないコメ、コムギ、ジャガイモの2つのタイプのあることが初めて明らかにし、(2)コメGBSSはアミロースを合成するだけでなくアミロペクチンの一部の側鎖を異常に伸長し、アミロース様の長い側鎖をつくることを示唆した。 3.オオムギ胚乳(開花後23日)BEを精製単離し、BEの枝つくり作用を調べたところ、枝つくり作用の異なる2種のアイソフォーム(BEI、BEII)があること、主成分であるBEIの枝つくり作用がアミロペクチンの短い側鎖の分布を決定していることを示唆した。
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