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安定同位体を用いたササにおける炭素・窒素の転流に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10660134
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 林学
研究機関東北大学

研究代表者

清和 研二  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40261474)

研究分担者 西脇 亜也  宮崎大学, 農学部, 助教授 (60228244)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードササ / 生理的統合 / 安定同位体窒素 / 地下茎 / クローナル植物 / 転流 / ギャップ / 被陰 / 光量 / 窒素 / ギャンプ
研究概要

本研究はクローナル植物であるチマキザサがなぜ暗い林内でも優先しうるのか?そのメカニズムはササの生理的統合によるものである、という仮説をもとに野外調査および野外操作実験、室内操作実験を行いササの生理的統合を実証した.
被陰と地下茎切断を組み含わせた野外操作実験を行った.ササは被陰されても明るい所と地下茎が繋がっていることによって、現存量の低下が抑制されたことを明らかにした。これは光合成生産物が地下茎を通じて暗い林内部分(地上稈や地下茎)に転流されていることを強く示唆した。
安定同位体窒素(^<15>N)を用いた室内操作実験は窒素が地下茎を通じて離れた別の地上稈に転流されていることを明らかにした。さらに、地下茎でつながった2つのラメートの間に環境の資源量(光量・土壌養分量)に差がある場合ほど、転流量は多くなり、資源勾配が転流を促進させていることが明らかになった。
ササは、ギャップなどの明るい環墳下で光含成を活発に行い、その同化産物を地下茎を遍じて暗い林内に生育するラメートに転流することによって、森林の林床で優先しているであろうことが強く示唆された。また、本研究は、このような生理的統含が、草本植物だけでなく竹・ササ類(チマキザサ)においても存在することを初めて見い出したものである。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 斎藤智之: "チマキザサ(Sasa plamata)はなぜ暗い林床で優占できるのか?―生理的統合の検証―"川渡農場報告. 14. 39-44 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西脇亜也: "伊豆諸島御蔵島で1997年に見られたミクラザサ(Sasakurilensis var.Jatonii)の一斉開花における大量結実と発芽"Bomboo Journal. 15. 1-9 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西脇亜也: "草原生物群集の成立と衰退"遺伝. 53. 26-30 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SAITOH, T: "Shy dwarf bamboo can dominate under forest understory : importance of physiological integration under heterogenous light conditions"Bulletin of The Experimental Farm, Tohoku University. 14. 39-44 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NISHIWAKI, Aya: "Seed reproduction in the mass-flowering sites of Sasa. Kurilensis var. jotanii in Mikawa-jima, Izu Islands, Japan, in 1997"Bamboo Journal. 15. 1-9 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NISHIWAKI, Aya: "The rise and decline of grassland communities in Japan"The Iden-Heredity. 53. 26-30 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 斉藤智広: "チマキザサ(Sasa plamata)はなぜ暗い林床で優占できるのか?-生理的統合の検証-"川渡農場報告. 14. 39-44 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 西脇亜也: "伊豆諸島御蔵島で1997年に見られたミクラザサ(sosakarilensis var jatonii)の一斉開光における大量結実と発芽"Bamboo Journal. 15. 1-9 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 西脇亜也: "草原生物群集の成立と衰退"遺伝. 53. 26-30 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 斉藤智之・清和研二・西脇亜也ほか: "チマキザサはなぜ暗い林床で優占できるのか?-生理的統合の検証-" 川渡 農場報告. 14. 39-44 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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