• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

コゲラ個体群の生態的・分子生物学的比較

研究課題

研究課題/領域番号 10660139
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 林学
研究機関東京大学

研究代表者

石田 健  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90192484)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード分布 / 個体群 / コゲラ / 島 / 森林パッチ / 翼型 / 系統 / 保全 / Picoides kizuki(Aves、Picidae) / 森林 / 翼の形態 / Picoides kizuki (Aves,Picidae) / 生態 / Picoides kizuki(Avcs,Picidac) / 緑地 / 種分化 / 分散 / DNA多型
研究概要

関東圏と屋久島・御蔵島など主な離島でコゲラの捕獲作業を行い,生態観察を行った。コゲラの生息記録のない島における直接の確認と環境の確認もした。捕獲時に,個体群比較のための外部形態情報として,嘴長,嘴峰長,嘴高,嘴幅,左右の翼長,左右のふ蹠長,尾長,右翼の各初列風切羽長および体重の計測を行い,羽色の記録のための写真撮影とDNA分析のための試料として採血を行った。外部計測等においては,個体群比較のための資料が蓄積され,従来山階鳥類研究所所蔵標本にもとづいて推定された結果と同様の示唆が得られた。すなわち,伊豆諸島,南西諸島等の島嶼個体群において,体各部の中型化や飛翔力の低下を示す翼の鈍端化などについて共通な傾向がなく,諸島ごとに異なる歴史的背景があることが示唆されている。従来の見解と異なる新しい知見として,伊豆諸島八丈島などには定着して生息しない(繁殖個体群はいない)ことや、奄美諸島の請島・与路島などに生息していることなども判明した。
島嶼部を含めた未確認および未調査の地域個体群がまだ残っているが,分布様式の確認とデータの充実は相当に進んだ。DNA多型検出のための実験と分析が,コゲラにとっての適切なマーカー(プライマー)が得られない状態で遅延した。ノグチゲラやルリカケスといった絶滅危倶種の遺伝的分析と関連させて,分析の検討を行った。また,新たに,島嶼への分散様式に関する初期的なモデルを作成して,複数の仮説を検証することも試みた。これらは、本研究成果に基づいて、さらに発展性のある研究課題を提示している。

報告書

(4件)
  • 2001 研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 石田 健: "飛ばない翼の進化-飛ぶべきか飛ばざるべきかの自然選択"Birder. 13・9. 36-39 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ishida, Ken ISHIDA: "Natural Selection in Flightless Birds, and an example of Japanese Pygmy Woodpecker."Birder. 13 (9) (in Japanese). 36-39 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石田 健: "飛ばない翼の進化"Birder. 13巻9号. 36-39 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 石田 健: "コゲラの島への分散と翼形" 日本鳥学会1998年度大会講演要旨集. 57-57 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi