研究課題/領域番号 |
10660149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
日浦 啓全 高知大学, 農学部, 教授 (30046495)
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研究分担者 |
平松 晋也 高知大学, 農学部, 助教授 (70294824)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 石積み棚田 / 流出土砂貯留機能 / 構成材料 / 頭首工 / 河床安定機能 / 里山 / 森林の水土保全機能 / 砂防計画 / 森林の生産土砂抑制機能 / 棚田 / 石積み / 粒度特性 / 地質帯 / 農業用頭首工 / 渓床土砂の固定化 / 生産土砂の定量化 / 移動土砂 |
研究概要 |
里山砂防という概念は現在の砂防学の体系の中にはない。しかしながら、森林・農地を含む農村空間である里山のもつ多岐にわたる機能を利用し、特に防災空間としての機能について総合的に研究しようとするものである。基盤整備のもとでの環境保全型農業、持続可能な林業経営が望まれる今、行政の縦割りの枠を外して里山砂防という名の下に砂防事業を展開することで中山間地域の振興の火付け役となると確信している。本研究では、以下の3つの項目を取り上げた。1)林地・農地を総合した空間の防災機能、とくに土砂生産・調節機能の評価方法に関する調査及び実験、2)農地の造成とその景観評価という課題の下に石積みの棚田の現状と展望そして3)里山地域における砂防計画のあり方である。 その結果として;1)治山・砂防構造物に加え河川構造物である農業用の頭首工は、床固工群のように連続して施工されており、河床の安定化機能を発揮している。2)石積み棚田の景観美は広く認められることであるが、使用する構成材料が地質帯による石材の形状による影響よりも、造成される谷底斜面の地形に大きく影響を受ける。また、その積み方は耕作面積を最大限に拡げるために前面をほぼ垂直にし、効率的に施工される。一端破損したものが次々とブロック積みに変わっていくのを食い止める施策も必要である。3)砂防計画において定量化が困難とされてきている土砂量の内、計画生産土砂量の算定にあっては、管理された森林の存在による厳密な生産量の評価や、放棄された渓流沿いの石積み棚田を、一時的な土砂貯留施設として機能させることで計画超過土砂量あるいは河道調節量に反映できる可能性があることを指摘した。
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