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食品中の変異原性を迅速に測定するシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10660195
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 水産化学
研究機関東京水産大学

研究代表者

林 哲仁  東京水産大学, 水産学部, 教授 (00173013)

研究分担者 任 恵峰  東京水産大学, 水産学部, 招聘教授
REN Huifeng  Tokyo University of Fisheries, Department of food Science and Technology, Visiting Professor
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード変異原性 / 前進突然変異試験法 / umu試験法 / β-ガラクトシダーゼ / 迅速化 / 食品 / βーガラクトシダーゼ / 変異原性試験 / 呼吸活性
研究概要

当初計画で申請した前進突然変異試験法を用いる測定システムは、変異株と非変異株を識別する抗生物質混在下での変異株の成長が予想以上に悪く、クラーク型電極でその差異を検出できるほどには大きくならず、変異原性検出に関しては実用的な測定機器とはならないことが年度途中で判明した。そこで代案として、全く別の原理に基づく変異原センサの試作を試みた。半年余りであるが、一応の結果を得たのでは以下に報告する。
これは突然変異が起きた菌体内で、変異修正のために発動される一連の酸素反応(SOS反応)のうち、β-ガラクトシダーゼ活性の強さがDNA上の突然変異量に比例する関係に着目したものである。システム作成に必要なグルコースセンサの組立と酸素の固定方法については、グルコース検出感度・固定化酸素の安定性の点をクリアできたので、濾紙薄膜による吸着固定法を採用した。次に内部の酸素群を抽出するのに欠かせない菌膜の破壊方法は、迅速化のため原報にあるタンパク変性剤などの試薬類は一切用いないことを原則に種々検討した結果、細胞破砕用の超音波発生装置で極めて短時間(3-5秒)の処理で目的を達成できた。ハード面での条件設定が出来たので、酸素反応基質(β-ラクトース)の添加濃度を水溶液として0.25g/ml、および反応時間を5分間に設定した。混在するα-型グルコースの対策としては、固定化酸素膜にムタロターゼを併用することですべてβ-型として測定できることを確認した。実際にセンサを使用するには、既知変異原物質を用いて測定を行わなくてはならない。現在この段階の検討を行っているところであり、時間的には従来のumu試験法の半分程度の時間で測定結果が得られている。しかし予想外に陰性対照値が高いため、現段階ではかなり狭い濃度範囲でしか測定に成功していない。目下この原因を追求中であるが、二年間の研究期間終了後も継続して試験を行いなるべく早い時期に完成したいと考えている。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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