研究課題/領域番号 |
10660209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
梅津 千恵子 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (40294251)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 灌漑 / 地理的配分 / 農業生産 / 負の外部性 / 水質汚染 / 数学モデル / シミュレーション / 資源経済 |
研究概要 |
この研究では梅津&Chakravorty(1998)の灌漑用水と地下水の地理的配分モデルを以下の方向に発展させた。 1)灌漑用水と地下水の地理的配分モデルを理論的にさらに精緻化した。公共事業体が排水システムのメンテナンス投資を行なう農業プロジェクトにおいて、地表から浸水し再利用される地下水と灌漑用水の最適な地理的配分モデルでは、地下水は灌漑用水の内性的代替資源としての役割を果たす。農地での節水技術が低く地下水として再利用できる場合、水域としての水利用最適化は農業プロジェクトの純収益を向上させる。2)灌漑用水と地下水のモデルにおいて、灌漑水路のメンテナンス費用が最適な地下水と灌漑用水及び地代(レント)の地理的配分にどの様な影響を与えるのかを考察した。分析の結果、搬送システムのメンテナンス費用が増加するとプロジェクト地域の水配分、地代が偏ることが示された。長期的にシステムが荒廃した場合には、メンテナンス費用が増加するとともに末端地域の農民は高額な水の価格に直面することになる。3)静学的地理的配分モデルを動学的モデルに発展させることを試みた。静学的モデルを3収穫期のモデルに発展させ、期間全体の資源配分、シャドウ・プライス、地代、農地での灌漑生産技術、地代等の変化を考察した。異時点間の配分はHotellingの理論に基ずき、各時点での地理的配分は配分された水量に依存した。4)化学肥料や農薬による地下水汚染等の環境問題を考慮に入れた理論モデルを試みた。
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