研究課題/領域番号 |
10660250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物環境
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
鶴崎 孝 愛媛大学, 農学部, 教授 (50036323)
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研究分担者 |
山下 淳 愛媛大学, 農学部, 教授 (40036405)
逸見 彰男 愛媛大学, 農学部, 教授 (40093942)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | アルカリ処理石炭灰 / 人工ゼオライト / 脱臭装置 / 保湿壁材 / 青果物貯蔵庫 / ガス環境 / 温度・湿度環境 / セオライト混入壁材 / ゼオライト混入壁材 |
研究概要 |
本研究は、人工ゼオライト(アルカリ処理石炭灰)を有効利用して、青果物貯蔵庫の脱臭装置(濾過材:ゼオライト)および保湿壁材(吸湿材:ゼオライト)を開発し、空気の清浄化および温度・湿度の適正化を行い、青果物の品質保持並びに作業環境の快適化を図ることが目的であり、2年間にわたって行い、一応の成果を得た。 (1)人工ゼオライト(アルカリ処理石炭灰)を用いた脱臭装置の開発と空気清浄性能の検討 空気循環機を付設した脱臭装置(ゼオライト充填)とゼオライト自動供給装置を試作した。脱臭装置の運転実験では、ゼオライトの粒子別、重量別の風速・風量特性を明確にすると共に、実験用貯蔵庫の気動分布および温度・湿度分布を明示した。また、実験用貯蔵庫にかんきつ類の腐敗臭、アンモニアなどを充満させ、ニオイセンサーによって臭気を経時的に測定し、脱臭効果があることを確認した。さらに、ゼオライトの空気濾過と脱臭性能の関係を明示し、使用済みゼオライトは定温乾燥器によって乾燥すれば、実験に再生利用できることを明らかにした。 (2)人工ゼオライトの吸湿性の解明と保湿壁材の開発 ゼオライト混入コンクリート板・繊維板などを作製し、各々の吸湿・乾燥特性を明確にし、また熱流量を測定して断熱・保温材として有効であることを明らかにした。ゼオライト混入材による貯蔵容器でかんきつ類を貯蔵し、適温・適湿の環境が維持でき、良品質の果実貯蔵が可能となった。 (3)人工ゼオライトのガス吸着性の解明と脱臭作用の検討 廃棄石炭灰のゼオライト化反応における反応メカニズムを理化学的に解明し、各種ガスの吸着性を明らかにした。人工ゼオライトの生成純度別、形状別、含水率別および再生ゼオライトのガス吸着性と空気清浄作用の関係とを実験によって明らかにした。 今後は、現地で応用実験を行い、実用化に向けた小型脱臭器の製作と保湿・保温に有効な壁板材の開発研究を進める必要があり、本研究を継続する所存である。
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