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カルシウム情報伝達系に関与する扁平上皮細胞特異的分化誘導・増殖制御因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 10670009
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関新潟大学

研究代表者

人見 次郎  新潟大学, 医学部, 助教授 (00218728)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードカルシウム情報伝達系 / 扁平上皮細胞 / 細胞増殖 / S100蛋白 / CAAF1 / S100A12 / S100P / モノクローナル抗体 / カルシウム情報伝達 / カルシウム結合蛋白 / 基底細胞 / 細胞分化 / 細胞生物学
研究概要

本研究では,扁平上皮細胞特異的なカルシウム情報伝達機構について解析を試みた。結果,新しい知見として,以下の2点を得た。
1)扁平上皮細胞で特異的に発現する細胞内カルシウムセンサーCAAF1(S100A12)に注目し,その相互作用分子を直接的に同定を試みた。結果,CAAF1が自己結合能を有する事,さらにカルシウムのみならず,亜鉛イオンにたいしても濃度依存的に自己多量体を形成する事を発見した。このことは,扁平上皮細胞カルシウム情報伝達系内でのCAAF1の作用が,単に,単一分子間作用で説明できるものではなく,細胞内カルシウム濃度と亜鉛等の2価金属イオン濃度環境によって,変化している可能性を示している。
2)扁平上皮細胞のin vitro分化モデルを用いて,細胞増殖能を維持した幼若な扁平上皮細胞と扁平上皮細胞がん細胞,あるいはカルシウムにより分化した扁平上皮細胞の発現遺伝子の比較し,扁平上皮細胞が示すカルシウム感受性の担体分子候補としてS100Pを単離した。S100PはCAAF1を含めたS100A蛋白ファミリーに属し,扁平上皮細胞のカルシウム情報伝達系にS100蛋白ファミリーが深く関わっている事が示唆された。
また,扁平上皮細胞特異的なカルシウム感受性の解析のためのToolとして,新しいモノクローナル抗体NJ-E-F8を得ることができた。この抗体は食道上皮細胞の増殖を抑制すると共に,その抗原は細胞外カルシウム濃度依存性に局在を細胞内から細胞膜へと移動する。
細胞内カルシウム情報伝達系の解析は,従来,膜系のイオンチャンネルを中心に進められてきたが,カルシウム伝達機構の膜系以降の経路は,今なお,ブラックボックスである。今回得られた知見は,このブラックボックス,特に,細胞増殖抑制機構の解明に有用と思われた。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 佐藤信之: "S100P expression in human esophageal epithelial cells : Human esophageal epithelial cells sequentially produce different S100 proteins in the process of terminal differentiation"Anatomical Record. (in press). (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SATO,N.and HITOMI,J.: "S100P expression in human esophageal epithelial cells : Human esophagel epithelial cells sequentially produce different S100 proteins in the process of terminal differentiation"Anatomical Record. (in press). (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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