研究課題/領域番号 |
10670010
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
田中 重徳 金沢大学, 医学部, 教授 (60004660)
|
研究分担者 |
篠原 治道 金沢医科大学, 教授 (20135007)
中谷 壽男 金沢大学, 医学部, 教授 (60198124)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | 発生 / 末梢神経 / 心臓 / ヒト / ジャコウネズミ / ニワトリ / ラット / 免疫組織化学 |
研究概要 |
1.ニワトリ胚とジャコウネズミ胚の心臓と大血管に分布する迷走神経の心臓枝の発生 平成10年度において、心臓の動脈門と静脈門から入る心臓枝(迷走神経心臓枝)と心臓神経節の発生を大静脈と肺静脈および心房中隔の発生と関連させて追跡し、静脈門側の心臓枝と神経節の発生に関して新たな知見を得た。しかしながら、心臓枝に関する用語は著しく混乱しており、正確なデータの記載の仕様が無いというバリアに遭遇した。それ故、すべての脊椎動物に適応可能な命名を確立し、Acta Anat Nippon(1998)73に発表した。 この命名に従い、ニワトリ胚の迷走神経を生体の科学(1999)に発表した。 2.ヒトの心臓に分布する迷走神経心臓枝ならびに交感神経の解明 ヒトの成体の心臓に分布する迷走神経心臓枝の形態を、出来る限り詳しく解剖し、新しいデータを出し、論文を作成し投稿した。Journal of Anatomyに一応受理されたが、心臓に分布する交感神経の枝について、記載を加えるよう要求された。 3.ジャコウネズミの交感神経の心臓神経 平成11年度は、ジャコウネズミの成体の頸・胸部を体壁と内臓を一緒に抗ニューロフィラメント抗体を用いて、全標本的染色を行った。これにより、これまで観察が極めて困難であった交感神経幹から起こる心臓神経が大静脈壁に沿って心臓の静脈門に達するという新しい知見を得た。これを日本解剖学会第59回中部地方会と第105回日本解剖学会全国学術集会で発表した。 4.その他 (1)ヒトの心臓の心房中隔の中を走る環状動脈の副行路については、Kugel(Amer Heart J.1927)の動脈の存在が知られているが、これと異なる破格が見つかった。
|