研究課題/領域番号 |
10670084
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
二宮 治明 鳥取大学, 医学部, 助教授 (80212124)
|
研究分担者 |
岡本 安雄 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (80293877)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | エンドセリン / メラノーマ / アポトーシス / ニーマンピック / コレラ毒素 / 受容体 / 伊東細胞 / カベオラ / コレステロール / がん |
研究概要 |
本研究ではがん細胞におけるendothelin(ET)のシグナル伝達機構に注目し、ET-1はヒトメラノーマ細胞A375にアポトーシスを誘導する事を見い出した。この機構を解析し、ETB活性化によりp53の誘導を伴いアポトーシスに到るシグナル伝達系が動員されること、このシグナル伝達系の動員には細胞一個あたりのETB受容体数がthresholdとなっており、細胞周期依存性に活性化されることを明らかにした。また、ETAの取り込み経路を明らかにすることを試み、ET-1/ETA complexはclathrin-coated pitsとcaveolaのいずれの経路でもinternalizeされうること、細胞表面のcholesterol量がその経路の選択を決定する要素のひとつであることを明らかにした。これらの結果に関連して、細胞表面のcholesterol量の調節に関与する蛋白質Niemann-Pick C1(NPC1)の機能解析を行い、NPC1は、late endosomeからのcholesterol outflowに関わることに加えて、early endosomeからのGM1 outflowに直接に関わることを明らかにした。この結果は、ET-1/ETA complexの取り込み経路が間接的にNPC1により制御されることを示唆する。このように、本研究はがん細胞でのETBの発現調節機構、ETAの取り込み機構について新しい知見をもたらした。
|