研究課題/領域番号 |
10670120
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石崎 敏理 京都大学, 医学研究科, 助手 (70293876)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | Rho / ROCK / アクチン / LIMキナーゼ / 神経芽細胞腫 / 細胞接着斑 / p160 Rock / アクチン細胞骨格 / リン酸化 / 神経突起 / 細胞運動 / 阻害薬 / ガン細胞浸潤 |
研究概要 |
Rho associated coiled-coil forming protein kinase(p160ROCK)は活性型Rhoに特異的に結合し、活性化される。このキナーゼは、培養細胞での発現実験系で、Rhoと同様、アクチンストレス繊維、細胞接着斑の形成を誘導する。また、このキナーゼは神経芽細胞腫N1E-115において、ストレス繊維の形成誘導ではなく、表層のアクトミオシン系の増強により細胞の球形化に働く。このように、p160ROCKは、Rhoの下流で、各々の細胞で特異的な場所に移行し、そこで基質をリン酸化し、作用を発揮すると考えられる。そこで、本研究はp160ROCKのリン酸化基質の同定などを通じ、その作用発現メカニズムの解明を目的に計画し、主として以下の(1)および(2)に示すような成果を得た。 (1)p160ROCKはLIM-キナーゼのリン酸化(活性化)を介して、アクチン結合蛋白質ADF/Cofilinをリン酸化を調節し、アクチン細胞骨格の再構築を行っていることを見い出した。 (2)ROCKは、もう1つのRho標的蛋白質mDiaと協調して働き、Rhoによるアクチンストレス線維・細胞接着斑の形成に寄与していることを見い出した。 このことに加えて、個体でのp160ROCKの機能を同定するために、p160ROCK遺伝子欠損動物を作製している。
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