研究課題/領域番号 |
10670137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
浜口 道成 名古屋大学, 医学部, 教授 (90135351)
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研究分担者 |
松田 覚 名古屋大学, 医学部, 講師 (50242110)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | カドヘリン / Src-キナーゼ / シグナル伝達系 / 細胞間接着 / Ras / MAPキナーゼ / Srcキナーゼ |
研究概要 |
本研究の主眼点は、シグナル伝達系によるカドヘリン依存症細胞間接着の可逆的な制御機構を生化学的に解明する事にある。我々は、Srcキナーゼのシグナル伝達系を解析し、この細胞間接着系がリン酸化を介するシグナル伝達系によって可逆的な制御を受けることを初めて明らかにした。これらの成果にもとづき本研究は、細胞周期依存の接着制御や、NO依存シグナル伝達系を主題として、細胞間接着系のSrcキナーゼ依存シグナル伝達系による制御機構を解析することを立案した。本年の成果は、(1)Srcキナーゼと結合し、その活性化を促進するアダプター型シグナル伝達因子Crkが、Ras-Mek系を介してカドヘリン依存症細胞間接着を著明に抑制する事を明らかにした。(2)我々は、重金属やNOなどの刺激がc-Srcキナーゼを活性化させる事を初めて明らかにした、そこで、Src導入細胞にeNOS遺伝子を導入し、相互反応を調べたところ、活性型SrcキナーゼとeNosが結合する事を見い出した。以上の成果は、Srcシグナル伝達系による可逆的な細胞接着制御機構を系統的・包括的理解する上で重要な知見となると確信している。
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