• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

リンパ節樹状細胞の正常及び各種疾患における動態の検討

研究課題

研究課題/領域番号 10670161
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関岡山大学

研究代表者

高橋 聖之  岡山大学, 医学部, 教授 (90101815)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード樹状細胞 / リンパ節 / 分化 / フローサイトメトリー / 免疫組織化学 / 分化・成熟 / 担癌 / ランゲルハンス細胞 / IDC / サイトカイン
研究概要

平成10年度では,ヒト表在リンパ節の樹状細胞(DC)は第I群のCD1a+/CD83-/CD86-immature DC,第II群のCD1a-/CD83+/CD86+ mature IDC,および第III群のCD1a++/CD83++/CD86++ stimulated IDCの三つのグループに分類されること,また,DCの大部分は第I群の未熟DCで,これらを数日間自己リンパ節のT細胞と共に培養すると第II群のIDCに分化・成熟すること,またIL-1やGM-CSFなどの免疫刺激性サイトカイン存在下で培養すると,第III群のstimulated DCに類似すること,などが判明した。これらの結果から,表在リンパ節では常時皮膚より未熟なLC型DCが相当数供給されていること,その大部分はアポトーシスに陥り消滅していること,培養系ではこの成熟阻害がなく,IDCに分化出来るようになること,などが推定された。平成11年度では,腹腔リンパ節ではDCの数は表在リンパ節に比較して著しく少なく,表在リンパ節のような活発なDCの活動は起こっていないことが推定された。また,単球由来DCを用いた実験系で,未熟なLC型な単球由来DC(MoDC)を自己T細胞と培養するとIDCへ分化すること,それに対してアロT細胞と混合培養するとIDCへの分化が阻害されapoptosisに陥って死滅すること,などが明らかとなった。以上より,以下の仮説を提唱する。(1)リンパ節は皮膚などの末梢組織から絶えず相当数の未熟DCの供給を受けているが,このうちIDCに分化・成熟できるものはごく僅かである。(2)T細胞は抗原非特異的な結合を介して未熟DCのIDCへの分化を促進する。(3)抗原特異的T細胞はDCによる抗原刺激を受けるとそのDCの成熟を阻害するように働き,その結果として未熟DCはDCに成熟することなくアポトーシスに陥って消滅する。(4)生体内ではTリンパ球が常時循環することによってこのDC排除機構が働くこと,などである。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takahashi, K., et al.: "Heterogeneity of dendritic cells in human superficial lymph node"American Journal of Pathology. 153. 745-755 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋聖之: "単球由来樹状細胞"臨床免疫. 31. 166-171 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi K, Asagoe K, Jin Z, Yanai H, Yoshino T, Hayashi K, Akagi T.: "Heterogeneity of dendritic cells into mature or activated interdigitating reticulum cells"American Journal of Pathology. 153. 745-755 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takahashi K.: "Monocyte-derived dendritic cell"Rinsyo Men-eki. 31. 166-171 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高橋聖之: "単球由来樹状細胞"臨床免疫. 31,2. 166-171 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoshi Takahashi et al.: "Heterogeneity of dendritic cells in human superficial lymph nodes" American Journal of Pathology. 153・3. 745-755 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi