研究課題/領域番号 |
10670169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
小野 伸高 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80233584)
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研究分担者 |
中村 直哉 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50227922)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 胃リンパ腫 / 免疫組織化学 / 免疫グロブリン重鎖遺伝子 / somatic mutation / PCR / アルカリフォスファターゼ / 悪性リンパ腫 / ハイドロキシアパタイト / cDNAクローニング / ALP発現ヒトリンパ腫細胞 / ALP-transfected細胞 / クロマトグラフィー / 悪性リンパ腫細胞株 |
研究概要 |
アルカリフォスファターゼ(以下ALP)はヒトでは小腸、胎盤、肝臓、骨、腎臓などに分布している。Bリンパ球でも分化の一時期に発現し、末梢リンパ組織に形成されるリンパ濾胞のマージナル層リンパ球にみられることが知られている。しかし、その機能についてはよく知られていない。マウスでのリンパ球のALP機能を検討した報告はわずかにあるものの、ヒトでは検討がなされていない。我々はまず抗ヒトリンパ球ALP抗体の作成を試み、またALP発現リンパ腫細胞株からのALPタンパクの精製を行った。 ALPタンパクの精製は、大量培養されたALP発現細胞からCell Lysateを作成し、液体クロマトグラフィーで精製を行った。最初にイオン交換、ついでゲル濾過、最後にハイドロキシアパタイトクロマトグラフィーの順に精製した。他のHeparin、ConA、Peanut Lectin、Lentil Lectin、Wheat Germ Lectinのアフィニティー担体も用いたが、いずれもALPタンパクとの親和性がみられず、これらは使用しなかった。精製は2回行い、約390mgのタンパクが得られた。これはマウスの免疫や各assayに用いることにした。 抗ALP抗体の作成のためマウスを1)ALP発現細胞、2)精製ALPタンパク、3)Cyclophosphamideを用いた免疫寛容法により免疫し、抗体作成を試みた。計946個のHybridomaをスクリーニングし、5個のクローンが抗ALP抗体を産生している可能性があることが判明した。 本研究ではALPタンパクの精製法を確立した。ALP機能の解明には単一のALPタンパクの精製が必要である。そのためには抗ALP抗体の作成が最も重要であり、抗ALP抗体作成は継続中である。
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