研究課題/領域番号 |
10670174
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山崎 一人 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40166640)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | ギャップ結合 / 神経終末 / 線維芽細胞 / 基底膜 / CD34 / コラーゲン / 線維化 / メラノサイト / 精巣 / 胆嚢 / 細胞接着 / in situ hybridization / 涙腺 / 肉芽組織 / 乳腺 / 卵管 / 内耳 / 骨髄 / 骨 |
研究概要 |
正常ないし、生理的な状態の間質組織では、神経細網細胞複合体の存在を、ヒト卵管膨大部粘膜固有層内の間質について検討した。さらにfibroblastの性格づけを、ヒト乳腺組織の線維芽細胞につき明らかにした。ヒト精巣内間質細胞、胆管粘膜固有層内間質細胞についても解析した。ヒト内耳前庭部暗細胞領域の上皮下間質組織に存する、メラノサイト間のギャップ結合のコネキシンタンパクの分布も検討した、始原的な骨一骨髄間質組織の系として、C3Hマウス胎児を用いた、大腿骨における、osteoclast、osteoblastの分化についても検討した。 病的間質細胞として、横斑円孔網膜剥離に際して摘出された、網膜上膜内の間質細胞が媒介するコラーゲン線維の改変化を検討した。また、骨髄移植後の、chronic GVHDドライアイ患者の涙腺組織間質では、CD34 positive fibroblastが組織線維化において重要な役割を果たしている事を、明らかにした。さらに、悪性腫瘍ないし、giant cell fibroblastomaの、間質組織中に分布する、新たな基底膜様構造の不定形基質物質を解析した。 また、各種virus genome(cytomegalovirus, EB virus, human papilloma virus)を、用いた、光顕レベルの、in situ hybridizationの、手技の確立を行った。 以上の研究を通じて、正常ないし、病的間質組織内のfibroblastの性格づけや、間質組織の特徴や、神経細網細胞複合体の分布、ギャップ結合、神経終末の分布、CD34 positive reticular cell networkの構造の各臓器内及び病的組織内での、分布、差異が分明になり、実質細胞に比べ、注目を浴びる事が少なかった。間質組織の包括的な理解、解析を可能にした。
|