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精巣特異的発現蛋白質を用いる新しいT細胞認識ヒト腫瘍抗原の同定

研究課題

研究課題/領域番号 10670175
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

藤田 知信  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20199334)

研究分担者 秦 順一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051614)
池田 英之  慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (40301494)
河上 裕  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (50161287)
村井 勝  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90101956)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードTC抗原 / SAGE / SEREX
研究概要

正常組織では精巣にまた多くの癌にも存在する腫瘍精巣(CT)抗原は、腫瘍免疫療法のターゲットとして期待されている。新しいCT抗原を見つけるため、2つの方法を用いた:精巣特異的な遺伝子でしかも腫瘍に発現している遺伝子から単離する方法と、癌患者の血清を用いて精巣のcDNAライブラリーからスクリーニングする方法である。精巣におけるmRNAの発現をSAGE(serial analysis gene expression)を用いて調べたところ、約20000tagが12400の遺伝子からなることが明らかになった。他の正常組織と腫瘍のSAGEデーターベースとの比較により、新規CT抗原候補を得ようとした。しかし、得られた遺伝子の中で、精巣に多く発現しているものは精巣と腫瘍に特異的ではなく、これらの遺伝子は新規CT抗原ではなかった。また発現量の低い遺伝子についてはさらに解析を行われなければならない。精巣cDNAライブラリーを2名の膵癌患者と膀胱癌患者血清でスクリーニングを行い、5つの陽性クローンを得た。膵癌患者血清から得られたCT-1は、新規遺伝子と考えられた。CT-1に対する抗体は5名中1名の膵癌患者と10人中1の腎癌患者血清に存在したが、20人の健常人血清にはなかった。他のクローンはE-STなどからその発現が他の正常組織で認められたためCT抗原ではないと考えられなかった。15種類中1種類の膵癌細胞で発現が認められ、膵癌組織でも5例中2例に発現が認められなかった。これらの結果から、CT-1は精巣とある種の膵癌に発現する新規なCT抗原であることが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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