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動脈硬化におけるプラーク破裂の分子機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10670181
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関金沢医科大学

研究代表者

勝田 省吾  金沢医科大学, 医学部, 教授 (40110613)

研究分担者 地崎 赴美子  金沢医科大学, 医学部, 助手 (90102037)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード動脈硬化 / プラーク破裂 / 細胞外マトリックス / マトリックスメタロプロテアーゼ / 分子機構
研究概要

動脈硬化における粥腫性硬化巣(プラーク)破裂の分子機構を細胞外マトリックス分解に中心的役割を果すmatrix metalloproteinases(MMPs)に焦点をあて解析し,次の成果を得た。
1.プラークの各領域(線維性被膜,肩領域,脂質コア)で平滑筋細胞,マクロファージともMMP-1,-2,-3,-9を産生していることが免疫組織化学,in situ hybridization,in situ RT-PCRで証明された。潜在型MMP-2の活性化因子であるMT1-MMPmRNAもMMP-2mRNAとほぼ同様の局在を示した。また,強いエラスチン分解活性を有するMMP-7,およびMMP-12の蛋白,mRNAともプラークに発現していた。
2.プラークの肩領域では,主にマクロファージがMMP-1,MMP-2を産生し,MMP-3,MMP-9は平滑筋細胞,マクロファージともほぼ同程度に産生していた。
3.脂質コアではMMP-1は主にマクロファージ,MMP-2,-3,-9は平滑筋細胞,マクロファージとも同程度に産生していた。
4.Film in situ Zymographyでプラークにおいて実際にゼラチンが分解されていることが証明された。特にプラークの肩領域での分解活性が他の領域に比べて高く,マクロファージの産生するMMP-2によることが示された。
以上,本研究によって各種MMPsがプラークを構成する細胞外マトリックスを分解し,プラークの脆弱化を引き起こすことが示された。特にプラーク破裂の好発部位である肩領域では,マクロファージの産生するMMPsが重要な役割を果すことが明らかとなった。今後,マクロファージおよび平滑筋細胞における各種MMPsの遺伝子発現調節機構や活性化機構を解析し,心筋梗塞や脳梗塞の原因となるプラーク破裂の予防に向けての研究を発展させたい。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 勝田省吾: "細胞外マトリックスの解析とプラークの破裂"動脈硬化. 25. 257-261 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 勝田省吾: "Response-to-Injury Theoryの検証-人体病理学の立場からの検証"動脈硬化. (印刷中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuda S and Tsuka M: "Degradation of extracellular matrix and plaque ruptures"J.Jpn.Atheroscler.Soc.. 25(in Japanese). 257-261 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuda S: "Inspection of the Response - to - Injury Theory of atherogenesis from the standpoint of human pathology"J.Jpn.Atheroscler.Soc.. (in press). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 勝田省吾: "Response-to-injury theoryの検証-人体病理の立場からの検証"動脈硬化. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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