研究課題/領域番号 |
10670183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
坂田 則行 福岡大学, 医学部, 教授 (20134273)
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研究分担者 |
孟 晶 福岡大学, 医学部, 助教授 (50299567)
松永 彰 福岡大学, 医学部, 助教授 (60221587)
田代 忠 福岡大学, 医学部, 助教授 (20268981)
佐々木 淳 福岡大学, 医学部, 助教授 (90122697)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 低密度リポ蛋白 / 血清アルブミン / 糖酸化 / 酸化 / 脂質過酸化 / 抗酸化能 / カルボキシメチルリジン / マロンジアルデヒド / 低比重リポ蛋白 / 後期反応生成物 / 糖化 / 粥状硬化 / 免疫化学 / 免疫組織化学 / 酸化フォスファチジールコリン / 糖酸化反応産物 |
研究概要 |
方法:ヒト血清アルブミンをグルコース存在下または非存在下で37℃、8週間インキュベーションし、それぞれ糖酸化アルブミン(goHSA)、酸化アルブミン(oHSA)とした。コントロールには未処理アルブミン(nHSA)とキレーター存在下でインキュベーションしたアルブミン(chHSA)を用いた。修飾アルブミンの糖酸化はカルボキシメチルリジン(CML)の形成、酸化はチオール基の量で評価した。各修飾アルブミン存在下でLDLを銅と37℃、6日間インキュベーションし、LDLの酸化の程度をMDAの形成とアガロースゲル電気泳動の移動度で調べた。結果:goHSAにはCMLが形成され、チオール基はnHSAやchHSAにくらべ有意に減少していた。oHSAではチオール基は減少したが、CML形成は見られなかった。nHSAはLDLの銅酸化によるMDA形成を1mg/mlで完全に抑制した。一方、MDA形成に対するgoHSAの抑制作用は著しく低下し、4.0mg/mlでもMDA形成を完全に抑制できなかった。oHSAとchHSAのMDA形成に対する抑制作用は中等度低下していた。oHSAとchHSAは、銅酸化によるLDLのアガロースゲル電気泳動の移動度をnHSAと同程度に抑制した。一方、goHSAの抑制作用は著しく低下した。結論:糖酸化修飾はアルブミンの抗酸化能の低下を引き起こし、LDLの酸化に関与している可能性が示唆された。
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