研究課題/領域番号 |
10670189
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
岩渕 和也 北海道大学, 免疫科学研究所, 助教授 (20184898)
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研究分担者 |
小笠原 一誠 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20169163)
小野江 和則 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (40002117)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | マクロファージ / 炎症 / チロシンキナーゼ / マクロファージ遊走阻止因子 / MCP-1 / トランスジェニックマウス / 動脈硬化症 / アログラフト炎症因子-1 / MCP―1 / アログラフト炎症因子―1 / チロシンリン酸化 / アンチセンス / 肉芽腫 |
研究概要 |
平成10〜11年度の研究により、様々な結果が得られたが、このうち実際に応用の可能性があるもののみ掲げる: (1)マクロファージにCsk過剰発現することにより、LPS刺激時に一酸化窒素・モノカイン産生が低下し、PGE2が増加する以外に、ラテックスビーズの貧食能、アセチルLDLの取り込みが低下することが判明した。以上の特質から、Cskの過剰発現をウイルスべクターあるいはリポソームを介したtransgenesisでマクロファージ系細胞に行うことで、マクロファージの機能変換を介して炎症制御を人為的に行える可能性がある。 (2)マウスよりAIF-1をクロ―ニングし、抗体作製を行い、過剰発現細胞をマウスマクロファージ細胞株RAW264.7で作製した。この過剰発現細胞株では,LPS刺激後の細胞形態・モノカイン産生が親株と比較して大きく変化することが判明した。 (3)MCP-1 Tgmでは接触性過敏反応が増強していたが、その原因としてMCP-1の作用によって、皮膚から所属リンパ節へのランゲルハンス細胞の遊走が亢進しているためであることが判明した。このことを応用して、皮膚感作による免疫を増強する方法としてMCP-1の投与が考えられた。 (4)動脈硬化症マウスモデル(ApoE-/-)を用いて、骨髄細胞側に発現される、動脈硬化症発症抵抗性遺伝子が存在することが判明し、ある種のヒト高脂血症とそれに随伴する動脈硬化症において骨髄移植が有効な治療法足り得ることが判明した。
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