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動物血清因子によるトリパノソーマ原虫殺虫機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10670243
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 寄生虫学(含医用動物学)
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

小松 俊憲  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40131578)

研究分担者 柏村 信一郎  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (00185761)
岡村 春樹  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
中西 憲司  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60172350)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードキサンチンオキシダーゼ / 過酸化水素 / 過酸化脂質 / スーパーオキサイド / トリパノソーマ / 殺トリパノソーマ原虫活性 / モルモット血清成分 / 牛胎仔血清成分 / 殺原虫因子 / モルモット成分
研究概要

本研究は、モルモット血清中の成分と牛胎仔血清中の成分との反応による流血型トリパノソーマ原虫殺虫機構を明らかにするため行ったものであり、以下の結果を得た。1.モルモット血清中の主因子はキサンチンオキシダーゼ(XOD)であった。2.牛胎仔血清中の成分と反応して殺原虫活性を発揮する血清中のXODは、相対分子量約34万KDaを中心に分布する複雑な可溶性蛋白複合体中に微量組み込まれて存在しており、単離は出来なかった。3.ただし、慢性炎症を誘発させたモルモット肝抽出物の相対分子量約20万KDa前後の幅広い分画の精製により、殺原虫活性と酵素活性ともに有する分画を得て、電気泳動で標品のバターミルク由来XODと近接したバンドを確認した。4.牛胎仔血清中の有効成分は、XODの基質となり得るプリン類であった。5.上記の結論は以下の結果より確認された。(1)モルモット血清あるいはその分画はキサンチン又はヒポキサンチンと反応し殺原虫活性を発揮した。(2)標品XODは牛胎仔血清の相対分子量3000以下の限外ろ過分画(C-FBS)或いはそのゲルろ過分画と反応し同様に殺原虫活性を発揮した。(3)上記の反応は吸光度的に尿酸を増加させた。(4)上記の反応はSH化合物やプリノール類によって阻害された。6.殺原虫機作は以下の結果より、産生される過酸化水素と過酸化脂質による原虫構成成分の酸化或いはATP合成の阻害であると結論された。(1)SODは阻害しないことから産生されるスーパーオキサイドは関与していない。(2)カタラーゼ及び高濃度のペルオキシダーゼによって殺原虫が阻害される。(3)血清では反応の結果殺原虫活性を有する高分子成分が生成されるが、標品XODでは生成されない。(4)この活性高分子分画に過酸化脂質の増加が認められた。(5)活性高分子成分の殺原虫に寄与する割合は全活性の約1/8であった。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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