研究課題/領域番号 |
10670272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
今西 健一 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (20132920)
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研究分担者 |
藤巻 わかえ 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90256496)
八木 淳二 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70182300)
内山 竹彦 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00050550)
三好 徹 (秋山 徹) 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20246466)
加藤 秀人 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00241084)
田中 義正 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90280700)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | T細胞 / 分化 / 成熟 / 活性化 / スーパー抗原 / 胸腺 / 臍帯血 / アナジー |
研究概要 |
1.ヒト胸腺、臍帯血および末梢血T細胞のin vitroにおけるスーパー抗原応答性を解析し、次の結果を得た。(1)胸腺内でシングルポジティブCD4T細胞に分化したT細胞が胸腺内でさらにCD1a^+からCD1a^-に分化し、スーパー抗原応答性を獲得する、(2)胸腺内から末梢へ移行する直前のT細胞および移行直後のT細胞はスーパー抗原刺激により、アナジー(不応答)になりやすい、(3)末梢血中のCD38^+T細胞はサイトカインの産生に制限がある。これらの結果からT細胞は末梢血移行後も成熟・分化することが明らかとなった。 2.胸腺細胞で免疫したラット脾細胞から、単クローン抗体の作製を試み、6クローンのハイブリドーマを得た。その中で、3クローンは既知の抗原CD11a、CD7、CD45を認識するものであったが、他の3クローンについては未知の可能性もあり、現在解析を継続中である。 3.胸腺内の最終分化段階にあるヒトT細胞がスーパー抗原不応答性になる時の細胞内変化の解析を行った。胸腺細胞由来の芽球化T細胞内のLckとCD45間の相互作用が欠落することがこの細胞が不応答であることに強く係わることが示唆された。 4.我々がヒト末梢血T細胞の変動から、細菌性スーパー抗原(TSST-1)が病因と考えられる新生児TSS様発疹症(NTED)を発見した。その後の解析で(1)NTED患児のT細胞の変動はTSS患者と異なり、TSST-1応答性T細胞の増加は一過性で数日中に健常児よりも低下する、(2)増加中のTSST-1応答性T細胞はin vitroでのTSST-1刺激に不応答(anergy)になっている、(3)原因菌であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)のある新生児でも母親由来と考えられる抗TSST-1抗体(IgGクラス)があると発症は抑制されるなどが明らかになった。
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