研究課題/領域番号 |
10670305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
岸原 健二 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (80214774)
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研究分担者 |
松崎 吾朗 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (30229455)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | チロシンホスファターゼ / ジーンターゲティング / ノックアウトマウス |
研究概要 |
チロシンホスファターゼPTP-Jの機能を解明する目的で、ジーンターゲティングによってチロシンホスファターゼPTP-Jのノックアウトマウスの作製した。129/Jマウス由来のゲノムライブラリーより得られた約8.7kbのPTP-JゲノムDNAクローンをもとに組換え用ベクターを構築した。そのベクターDNAを電気穿孔法で胚幹細胞株(ES細胞)に導入し、G418存在下で選択した結果、相同組み換えによる目的の変異が導入されたES細胞(D11)を得た。その頻度は、1/1200であった。C57BL/6マウス由来の胚盤胞へのD11のマイクロインジェクションによりキメラマウスが得られ、C57BL/6マウスと交配を繰り返し、最終的にPTP-Jノックアウトマウス(PTP-J^</->マウス)が得られた。PTP-J^</->マウスにおいて、胎生期の発生、繁殖能力、胸腺や末梢リンパ組織における免疫細胞に異常は認められなかった。したがって、PTP-Jの機能は、ほかのPTPで補償されていると考えられる。現在、PTP-J発現細胞におけるタンパクのチロシンリン酸化状態を解析することにより、PTP-Jの基質を解析中である。さらに、ヒトTリンフォーマ細胞株であるJurkat及びMolt-4におけるhPTP-J遺伝子の発現調節を調べる目的で、Jurkat及びMolt-4を種々のシグナル伝達分子の阻害剤や刺激物質の存在下で培養して、hPTP-JmRNAの発現レベルをノーザンブロッティングで解析した。その結果、hPTP-Jの発現調節には、PKC、PTP、Ca^<2+>-カルモデュリン依存性プロテインキナーゼIV、Rasが関与していることが明らかとなった。
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