研究課題/領域番号 |
10670371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
圓藤 陽子 関西医科大学, 医学部, 講師 (50193438)
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研究分担者 |
柾木 龍一 関西医科大学, 医学部, 講師 (70140283)
黒田 孝一 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (30158886)
竹谷 茂 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (20121949)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 発がん / 感作性 / ヒ素 / ホルムアルデヒド / p16遺伝子 / FISH / 発がん性 / 刺激性 / 化学物質 |
研究概要 |
平成10年度においては、感作性物質として無水フタル酸を選び、その毒性をレビューした。感作性発癌物質としてはヒ素を選び、チロシンリン酸化、代謝、変異原性について検討した。 平成11年度においては、前癌病変において観察されるp16遺伝子の欠失を検出するためFISH法のプローブを作製し、確認した。ヒ素については、ラットを用いて長期投与実験を行い、投与する有機ヒ素によって代謝物の比率が異なることを明らかにするとともに、代謝物の全てを同定するための検討を行い、不明な代謝物の一つを明白にした。又、感作性発癌物質としてホルムアルデヒドに注目し、その住宅内曝露について概説した。 平成12年度においては、ヒ素による細胞変化はマイクロチュブルの凝縮に始まることを観察、その指標となるGTPaseの非アイソトープ測定法を報告した。ホルムアルデヒドの住宅内曝露における環境および医学的な面からの調査を行い、症状とホルムアルデヒド濃度とは関連しなかったことを報告した。また、感作性物質として無水マレイン酸についても、その毒性をレビューした。 平成13年度においては、ヒ素による細胞変化と細胞骨格との関係について検討し、代謝物である有機ヒ素が正常な紡錘体形成を阻止することにより染色体異常が起こることを報告するとともに、ヒ素の生体内代謝においては、腸内細菌の関与が大きいことを報告した。ホルムアルデヒドについては、医学・建築学・公衆衛生学の専門家集団による訪問調査を行った結果、住宅内曝露の評価についてはサンプリング法を吟味する必要があることを報告した。
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