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作業場で簡便に実施できる耳栓の装着試験法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10670374
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関(財)労働科学研究所

研究代表者

伊藤 昭好  財団法人労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (30151492)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード騒音 / 防音保護具 / 遮音性能 / 聴力保護
研究概要

騒音職場で,耳栓を選択する際の重要なポイントとして,遮音性能に直接影響する外耳道との密着性があげらる。本研究では,測定に静穏な場所が必要な最小可聴値の上昇を測定するのではなく,工場に隣接した事務室等のように,騒音レベルが比較的大きな音環境下でも実施可能な聴覚試験方法を採用した遮音性能試験法を確立することをめざした。
実耳による耳栓の遮音性能の推定法に採用する聴覚試験法として音像定位法をとりあげ,昨年度試作した実験装置に改良を加えながら,実験室内で,従来より実施されている最小可聴値上昇法による測定結果と比較・検討を進めた。その結果,音像定位法による測定値と最小可聴値上昇法によるそれとは,10名の被験者の平均値において有意差は認められなかった。ただし標準偏差は前者の方がやや大きくなる傾向が認められた。
さらに暗騒音レベルを上昇させた場合について,音像定位法と最小可聴値上昇法によって5名の被験者の実耳において比較測定したところ,75dBA以上の暗騒音レベルにおいて最小可聴値上昇法の遮音測定値が減少したのに対し,音像定位法では暗騒音レベルの大小によらず安定した測定値を得ることができた。このことにより,音像定位法を用いることにより暗騒音レベルが大きな音環境下においても妥当な遮音性能試験が実施できることが明らかとなった。
また,音像定位法で用いる試験音については,純音よりむしろ帯域ノイズの方が,音像の定位がしやすく,測定値のばらつきも小さくなることが確認された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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