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O157感染におけるベロ毒素レセプター(Gb3)の役割

研究課題

研究課題/領域番号 10670406
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 法医学
研究機関産業医科大学

研究代表者

北 敏郎  産業医科大学, 医学部, 助教授 (00131912)

研究分担者 笠井 謙多郎  産業医科大学, 医学部, 助手 (40169397)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードO157 / Gb3 / ベロ毒素 / ヒト / ウサギ / HUS / LPS感作 / Gb3の局在 / 免疫組織学 / 種属 / LPS感差
研究概要

腸管出血性大腸菌0157は,外毒素であるべロ毒素により障害を発生されるといわれている。そのべロ毒素のレセプターはGlobotriaosyl ceramide(Gb3)という糖脂質で,その分布あるいは量がヒトにおいて臓器,年齢および性別によって異なる可能性が報告されている。0157による食中毒の発生は,Gb3の関与,すなわち上記の臓器,年齢および性別におけるGb3の分布の違いによって特徴ある発症パターンが生じた可能性が指摘されている。これらの事実を確認するため,われわれは解剖事例のヒトの臓器,特にターゲットになっている腎臓および脳におけるGb3の局在を年齢および性別の観点から組織学的に比較・検討を行った。その結果,かなりの個体差が認められたが,以下のような傾向が得られた。性別:成人では,いずれの臓器も著明な性差は認められなかったが,一部の観察部位において女性に高い陽性率を示した。乳幼児においては,いずれの臓器でもほとんど性差は認められなかった。年齢:いずれの臓器でも,乳幼児に陽性率が高く反応も明瞭であった。今回,ヒトの腎臓および脳において著明な性差は認められないが,乳幼児が成人と比較して陽性率が高く,反応が強い傾向が明らかとなった。次に,LPS前処置したウサギで,べロ毒素投与による腎臓障害発生の可能性をも検討した。その結果,いずれの検査でもHUS発症を疑わせる所見は得られなかった。皮下および静脈注射併用によるLPS感作およびVT1の投与のみでは腎臓に障害を与える前に中枢神経障害が発生する可能性の強いことが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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