研究課題/領域番号 |
10670410
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 香川医科大学 (1999) 大阪大学 (1998) |
研究代表者 |
福永 惠 (福永 恵) 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (40283775)
|
研究分担者 |
堀尾 勝 大阪大学, 医学部, 助教授 (20273633)
千田 彰一 香川医科大学, 医学部・附属病院, 教授 (30145049)
清元 秀泰 香川医科大学, 医学部, 助手 (00304585)
折田 義正 甲子園大学, 栄養学部, 教授 (70028398)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | isoprostane / 酸化ストレス / 動脈硬化 / 細胞内情報伝達機構 / 遺伝子導入 / 心筋梗塞 / PTCA / Reperfusioninjury |
研究概要 |
1.8-iso-PGF_<2α>はウシ大動脈血管内皮細胞(BAEC)のイノシトールリン酸代謝回転を亢進、エンドセリン-1(ET-1)産生とBAEC増殖を刺激し、この増殖刺激は抗ET-1抗体で抑制されることを明かにした。 2.過酸化水素によるラット培養メサンギウム細胞(MC)からの8-iso-PGF_<2α>の産生は時間・濃度依存性に増加し、その程度はLLC-PK1細胞と同程度であった。この8-iso-PGF_<2α>産生増加はインドメサシンやデキサメサゾンのみならず、シクロオキゲテーゼ(COX)1阻害薬であるVarelyl Salicylate、COX2阻害薬であるNimesulideでも阻害されず、COX非依存性が確認された。一方抗酸化作用を有するビタミンCやE、プロブコール等でその産生は有意に抑制され、この系が薬物の抗酸化作用評価の良好な指標となることが明らかとなった。 3.遺伝子導入の至適条件を検討する為MCにlipofectin法、electroporation法でGreen Fluorescent ProteinのcDNAを遺伝子導入、electroporation法、960μF・200Vで最大導入効卒2.5%を得た。 4.左冠動脈前下行枝近位部閉塞による急性心筋梗塞の治療目的でdirect PTCAを施行された患者(17名)の大心静脈血中の8-iso-PGF_<2α>はPTCA直後に急増し、以後漸減した。この増加は発症からPTCA施行迄の時間が長いほど遷延し、内1例ではCPKと8-iso-PGF_2の変化が一致しなかった。PTCAで始めて冠動脈再開通を認めた症例では8-iso-PGF_2増加度が大きく、その程度は治療3ケ月後の心室壁運動能と逆相関する傾向があり、8-iso-PGF_<2α>が酸化ストレスを介したreperfusion injuryに関与している可能性が示唆された。
|