研究課題/領域番号 |
10670411
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
山村 昌弘 岡山大学, 医学部, 助教授 (80252956)
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研究分担者 |
原田 誠之 岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (70294452)
橋本 洋夫 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (80304343)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 慢性関節リウマチ / CD4+T細胞 / Th1細胞 / 細胞内サイトカイン染色法 / インターロイキン-γ / インターロイキン-4 / インターロイキン-15 / インターロイキン18 / Th・1細胞 / インターフェロン-γ / インターロイキン-18 / インターロイキン-12 / インターロイキン-7 / T細胞増殖因子 / インターフェロン・ガンマ / インターロイキン-10 / RT-PCR法 |
研究概要 |
慢性関節リウマチ(RA)の関節滑膜病変部にはCD4+T細胞の浸潤を認めるが、近年、IFN-γ産生を特徴とするTh1型免疫反応が持続し、疾患活動性に関与することが示唆されている。 我々は、個々の細胞におけるサイトカイン産生能の解析が可能な細胞内サイトカイン染色法を用いて、RA滑膜の浸潤T細胞のサイトカイン発現を検討した。RA患者末梢血CD45RO+CD4+T細胞と比較すると、滑膜CD4+T細胞はIFN-γ産生能を持つTh1およびTh0型が増加しており、同時にIL-10またはIL-13を産生する特異なサブセットが存在することが明らかになった。 また、滑膜線維芽細胞はIL-2同様にT細胞の活性化・増殖を誘導しうるIL-7とIL-15の産生能を持ち、その産生はTNF-α、IL-1による活性化に伴い増強された。IL-15によるRA滑膜T細胞の増殖誘導はIL-2より強かった。さらに、Th1型免疫反応の成立に関連して、RA滑膜では主にマクロファージ系細胞が新規のサイトカインであるIL-18を多量に産生し、IL-12によるRA滑膜でのIFN-γ誘導を増強する活性を有することが明らかになった。 以上より、RA滑膜ではIFN-γ産生能を持つTh1型免疫反応が優位に起こっていることが確認され、またT細胞の活性化にはマクロファージ、線維芽細胞が産生するIL-15が特に重要で、滑膜局所でのIFN-γ産生にはIL-12とIL-18が相乗的に作用していることが明らかになった。
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