研究課題/領域番号 |
10670419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
青木 一郎 横浜市立大学, 医学部, 教授 (00184028)
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研究分担者 |
宮城 洋平 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00254194)
石ケ坪 良明 (石ヶ坪 良明) 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40137039)
奥田 研爾 横浜市立大学, 医学部, 教授 (40124862)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | FuR / マスト細胞 / アレルギー / 遺伝子治療 / アナフィラキシー / IgE / マウス / 発現プラスミド / FcR / Fcレセプター / 遺伝子 治療 / 受身皮膚アナフィラキシー / 可溶型レセプター |
研究概要 |
われわれはマウスIgEレセプターであるFcεRα鎖をマウス脾細胞cDNAライブラリーよりPT-PCR法にてクローニングした。そのDNAに免疫グロブリンの分泌シグナルを結合させたコンストラクトを作成しmyc-epitopeをtagとしてpCAG-GSおよびpSeqTaq2Aベクター2種類の発現プラスミドに組み込んだ。 InvitoroでHEK293T細胞に導入した。その培養上清の抗MYC-tag抗体を用いたウエスタンブロット法では予想される分子量のとことにバンドが確認された。また、pCAGはpSeqTagに比べ役10倍の蛋白質が培養上清に分泌されていることを見出した。この培養上清中蛋白とIgEとの結合を確認するためIgEとin vitroで反応させた。これによりIgEによるラット受身皮膚アナフィラキシー(PCA)反応惹起能は培養上清蛋白の濃度依存的に減弱した。この発現プラスミドの直接投与によるPCA反応の抑制を試みた。IgE皮内投与24時間前にIgE感作部位の周囲に2ケ所10μgのプラスミドを皮内注射したとこと、ラットPCA反応の抑制に成功した。この抑制効果はプラスミド投与後96時間では消失したいた。発現プラスミドのin vivo投与についてはHIVに対するDNAワクチンで投与経路やアジュバントの利用に関して多くの知見を得たので、それらの知見を利用し、投与方法などを検討し、効果の持続性の向上をはかるとともに他のアレルギーモデルへの応用を検討したい。 これらと平行してFCεRの主たる発現細胞であるマスト細胞の免疫機能を検討した。その結果、経口と経費の同時免疫によりTh2型の免疫応答が効率的に誘導されること、その誘導にマスト細胞が深く関与していることを明らかにした。IgEを介したマスト細胞の応答がTh2型免疫の成立に重用である可能性が示唆された。今後、可溶型FcεRαによりTh1/Th2免疫応答がmodulateされるかどうかを検討したい。
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