研究課題/領域番号 |
10670421
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
|
研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
平尾 準一 獨協医科大学, 医学部, 講師 (80049246)
|
研究分担者 |
榎原 英夫 獨協医科大学, 医学部, 助教授 (70049245)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 川崎病 / CD4^+CD8^+T細胞 / インターロイキン4 / 坑インターロイキン4抗体 / インターロイキン2 / インターフェロン-γ / Th2 / 亢インターロイキン 4抗体 / インターロイキン 2 / インターフェロンーγ / インターロイキン 4 / 細胞内サイトカイン |
研究概要 |
川崎病患者末梢血に出現するCD4^+CD8^+T細胞について解析し、以下の成績が得られた。 (1)CD4^+CD8^+T細胞が末梢血中に出現する患者のT細胞サイトカイン産生プロフィールを検討するとIFN-γ、IL-2産生が同年齢健康小児のそれより少なく、IL-4の産生はコントロールと同等かやや高値だった。従って、IL-4産生とIFN-γ或いはIL-2産生の比をとると、この比は患者群ではコントロール群に比べて著明な高値を示した。即ち、患者T細胞はTh2優位の状態であることが判明した。 (2)CD4^+CD8^+T細胞が多数出現する患者の末梢血を培養し、この培養系に坑ヒトIL-4抗体を添加すると濃度依存症にCD4陽性T細胞上のCD8抗原が減少し、ついには消失した。この効果はヒトIL-4添加により阻止された。さらに、コントロールとして用いた坑ヒトIL-2抗体ではこのような効果は発現しないことより、CD4陽性T細胞上のCD8抗原の消失効果は、坑ヒトIL-4抗体の特異的作用と判断された。 (3)CD4^+CD8^+T細胞が多数出現する患者の末梢血を培養し、この培養系にIFN-γ或いはIL-2を加えることにより(1)で示したTh2優位条体の条件からTh1優位条体の環境に変化させ、CD4陽性T細胞上のCD8抗原が減少するか否かを検討した。結果は、いかなる濃度のIFN-γ或いはIL-2においてCD8抗原を減少させる作用は認められなかった。 以上の結果から川崎病患者に出現する末梢血中のCD4^+CD8^+T細胞の存在にはautocrine或いはparacrineに作用するIL-4が重要であることが判明した。
|