研究課題/領域番号 |
10670428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
広畑 俊成 帝京大学, 医学部, 助教授 (90189895)
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研究分担者 |
柳田 たみ子 帝京大学, 医学部, 助手 (80082204)
橋本 喬史 帝京大学, 医学部, 助教授 (30082142)
宮下 琢 帝京大学, 医学部, 助手 (00239401)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | Th1 / IL-12 / CD40リガンド / B細胞 / T細胞 / 金製剤 / ファルネシル基 / サイクリンA / 抗CD3抗体 / CD4+T細胞 / 免疫グロブリン / 免疫抑制薬 / ミゾリビン / SLE / Fas / アポトーシス |
研究概要 |
自己免疫疾患の病態形成においては、B細胞の異常活性化に基づく自己抗体の産生が深く関与することが考えられる。2年間に亘る本研究の結果、ヒトB細胞の活性化及び細胞周期回転の調節機序については以下の知見が得られた。 1.Th1型細胞の分化を誘導するIL-12はCD40リガンドの発現を増強させることから、B細胞の活性化と抑制について重要な役割を演じていることが示された。 2.CD40リガンドによるCD40の架橋により活性化B細胞に抑制化のシグナルを入れることができる点が確認された。但し、この際にはT細胞の存在を必要とすることから、CD40-CD40リガンドを介したシグナル以外に別の分子を介したシグナルが必要であることが示唆された。この点については、今後さらに明らかにしてゆく必要がある。 3.免疫調節薬である注射金製剤と傾向金製剤が相乗的にB細胞の活性化を抑制すること、また、NSAIDと位置づけられるインドメタシンファルネシルのファルネシル基がB細胞の活性化を抑制することなどが明らかになった。特に、後者はテルペン基と細胞活性化シグナルといった重要な問題に直結するものであり、今後の検討の継続が大切である。 4.ループス腎炎の治療薬であるミゾリピンがB細胞のサイクリンAmRNAのstabilityを抑制する点を明らかにした。この点については、サイクリンAmRNAのtranscriptionレベルでの検討を加える必要があり、今後の問題である。 今回の研究で明らかになった、T細胞上に存在するB細胞の増殖分化を、CD40リガンド分子と共同で抑制する分子について、今後その同定を行ってゆく必要がある。
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