研究課題/領域番号 |
10670436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
川合 眞一 (河合 眞一) 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 教授 (70129401)
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研究分担者 |
前川 浩太郎 久光製薬株式会社, 筑波研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | アンチセンスDNA / キャリアー / 遺伝子の細胞内導入 / TNF / IL-1 / rheumatoid arthritis / Ki-ras gene / Tripterygium wilfordii Hook F |
研究概要 |
アンチセンスDNAのキャリアーとしてのpoly-L-lysine/L-serine-polyethylene glycol結合体(PLSP)の種々の候補を作製した。インターロイキン(IL)-1β遺伝子の開始コドンを含む領域の20merの天然型およびホスホロチオエート型アンチセンスDNAを試験薬として、種々のPLSPによるヒトマクロファージ系細胞株、U937に対する細胞内導入促進効果を検討した。その結果、分子量約10kDaと15kDaのPLSPが最も強い作用を示した。しかし、細胞毒性も認められ、また、ロット間で結果が大きく異なり、一定の結果が得られなかった。さらに腫瘍壊死因子(TNF)αを標的として実験を計画し、複数の配列でホスホロチオエート型アンチセンスDNAを作製した。しかしながら、IL-1βと異なり、TNF-αでは検討したいずれの配列でもU937のTNF-α産生の抑制が認められなかった。そのため、アンチセンスDNA以外の遺伝子レベルでの抗炎症療法の基礎的研究に展開した。その1つが、天然成分であるTripterygium wilfordii Hook F抽出物の研究である。これには、ステロイドと同様のシクロオキシゲナーゼ-2発現抑制作用が認められたが、この作用はステロイド受容体を介さず、またNF-κBやAP-1などの転写因子レベルではステロイド作用が異なっていた。また別の検討で、ヒト滑膜細胞へのKi-ras遺伝子導入により、滑膜増殖作用に対するサイトカイン反応性を変化させたという成績を得ており、現在さらに詳細な検討を進めている。
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