研究課題/領域番号 |
10670440
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
菊池 愛子 国立精神神経センター, 神経研究所・微細構造研究部, 研究員 (70159010)
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研究分担者 |
加茂 功 国立精神神経センター, 神経研究所・微細構造研究部, 室長 (70108489)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ミクログリア / 神経細胞 / 脳 / モノサイト / 胸腺重症筋無力症 / 分化増殖因子 / コロニー刺激因子 / リコンビナント製品 / thymus / myoid cells / microglia / growth / differentiation / brain / rat / astrocyte / マクロファージ / 筋様細胞 / アストロサイト / 胸腺 / サイトカイン |
研究概要 |
本研究は胸腺の筋様細胞が胸腺リンパ球、モノサイト系細胞の分化増殖を著しく亢進することを見いだしたことに端を発している。筋様細胞の大量培養液からモノサイト系細胞の分化増殖因子を分離精製したところ、80kDa,100kDaの既存のサイトカインにはないアミノ酸配列を示す新規造血因子が二種確認された。これら両因子は全く異なる因子であるにも関わらず、共にモノサイト系細胞の分化増殖をそれぞれ単独で促進した。両因子産生細胞は重症筋無力症者の胸腺内に多数見いだされ、抗アセチルコリン受容体抗体産生に深く関与することが明らかにできた。さらに、本研究ではミクログリアが脳内マクロファージとも呼ばれるところから、脳内での両因子の産生が考えられたので、これをラット全脳、脳由来アストロサイト等を使用し調べたところ、胸腺筋様細胞と同様両因子を産生し、マクロファージコロニー刺激因子とともに作用しミクログリアの分化増殖に深く関与する事を明らかにできた。現在、80kDa因子のりリコンビナント製品の開発は完了しているが、100kDa因子はリコンビナント製品に十分な活性が見られず、翻訳後の修飾の重要性を検討している。さらに両因子は重症筋無力症者胸腺や、一部のヒトの神経細胞株からも産生されているのが確認され、これらの材料からヒト遺伝子を同定し、リコンビナント製品の開発を試みている。ヒト、動物の80kDa,100kDa因子の開発は基礎的研究ばかりでなくマクロファージコロニー刺激因子と同様医療の目的にも使用出来るのでさらなる基礎実験を継続中である。
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