研究課題/領域番号 |
10670463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
荒井 肇 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90291400)
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研究分担者 |
荒井 肇 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90291400)
金子 栄藏 HAMAMATSU UNIV. SCH. OF. MED., FIRST DEPARTMENT OF MEDICINE, PROFESSOR (10010414)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 胃癌 / Helicobacter pylori / Epstein-Barr virus / 遺伝子不安 定性 / p53点突然変異 / 遺伝子不安定性 |
研究概要 |
様々な疫学的研究により、近年Helicobacter pylori(以下HP)と胃癌との関連を示す報告が相次いでいる。しかしその一方で、少数ながらHP感染と無関係と思われる胃癌が存在するのも事実であり、その臨床的・分子生物学的性質を明らかにすることを目的として研究を行った。平成8年6月〜平成12年2月までの3年9ケ月の間に当院および藤枝市立総合病院にて経験した123例の胃癌症例を対象とした。HP感染に関しては、全例に血清HP抗体・尿素呼気試験・迅速ウレアーゼ試験・組織学的検査を行い、そのすべてが陰性であるものを「HP陰性胃癌」と判定した。全症例中の70例に対しEpstein-Barr virus(EBV)関連の有無を調べるためEB encoded small RNAs in situ hybridization(EBER ISH)を施行した。また一部の症例に対してMicrosatellite instability(遺伝子不安定性)を7lociについて施行し、さらにp53の点突然変異についても検討を加えた。上記の条件を満たすHP陰性症例は6例(4.9%)のみであり、男性4例・女性2例で平均年齢70.3歳、組織学的には分化型4例・低分化型2例3病変(1例は重複癌)であった。EBER ISHは、HP陰性胃癌では全例とも染色されず、胃癌の家族歴を有する症例も皆無であった。MIの頻度および、p53の点突然変異については、HP陽性胃癌と陰性胃癌との間に有意差は認められなかった。今回の研究では、HP陰性胃癌はEBVや家族集積とも無関係であると考えられ、分化型にやや多い傾向にあるという以外、特徴的な所見は認められなかった。また、分子生物学的に、遭伝子p53の点突然変異との関連も認められなかった。今後更に症例数を重ね検討していく必要がある。
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