研究課題/領域番号 |
10670525
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 国立小児病院(小児医療研究センター) |
研究代表者 |
河野 彬 国立小児医療センター, 研究員 (90161877)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | CCK-Aレセプター / 発現調節 / DNAメチル化 / DNA多型 / 胆石 / 胆のう / 肥満 / 発現制御 / 胆嚢 / DNA脱メチル化 / 膵臓 |
研究概要 |
先に決定したヒトのコレシストキニンA型レセプター(CCKAR)の全遺伝子構造、全塩基配列をもとに、ヒトCCKAR遺伝子のプロモーター塩基配列の多型と疾病との関連性を調べた。その結果、キャップサイトハンチングで決定した転写開始点の上流に2箇所のDNA多型-81(A→G),-128(G→T)を見い出した。このDNA多型は胆石症患者の白血球に正常人のそれに比較して高率に発見され、胆石症との相関が示唆された。さらに1300人の正常人について調べた結果この2箇所のホモ多型は25人に発見され、肥満との相関が明らかになった。 次にCCKARの発現調節機構を解析した。まずラットで胎児期にはCCKARの発現が見られず、出生後に急速に発現上昇が見られる事実を発見した。そしてその発現変化の原因が同遺伝子のプロモーター領域のメチル化の変化と相関していることを発見した。また、肝臓などCCKARが発現していない組織のCCKAR遺伝子はメチル化されており、膵臓など発現している組織のCCKAR遺伝子はメチル化されていないことを認めた。これらのことを総合して考えると、出生前後だけでなく、各組織間の発現制御はCCKAR遺伝子のプロモーター領域のメチル化によってコントロールされていると考えられた。 その後、一部のヒトの胆嚢がん、胆石症でCCKAR発現低下を観察したので、DNAメチル化との相関を調べたところ、胆石症の胆嚢で正常のそれに比較してメチル化の明らかな上昇が見られ、CCKAR遺伝子メチル化と胆石症の関係を解析中である。
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