研究課題/領域番号 |
10670548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 広島大学 (2000) 愛媛大学 (1998-1999) |
研究代表者 |
河野 修興 広島大学, 医学部, 教授 (80215194)
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研究分担者 |
横山 彰仁 愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (30191513)
平澤 泰 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (90284405)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 肺癌 / KL-6 / MUC1 / マウスモノクローナル抗体 / CAIMAN / ヒトモノクローナル抗体 / キメラ抗体 / 抗体補充療法 / Muc1 |
研究概要 |
MUC1は、多くの固形癌細胞に非常に長い膜貫通型糖蛋白質として発現し、細胞接着を物理空間的に阻害する作用を有している。私達は、抗KL-6/MUC1マウスモノクローナル抗体が、細胞接着を誘導するcell adhesion lnducing monoclonal antibody(CAIMAN)であり、腫瘍増殖を抑制することを明らかにしてきた。これらの知見は、抗KL-6/MUC1抗体の補充療法が、癌の免疫療法として有効である可能性を示している。 一方、ヒトへのモノクローナル抗体の臨床応用に関しては、免疫原性の問題、ヒト体内でのマウス抗体の生物活性低下、代謝が速い等の問題があり、マウス・ヒトキメラ抗体やCDR-grafted(humanized)antibodyの作製等が試みられている。 本年度は、抗KL-6/MUC1抗体の可変領域のcDNA(V_H及びV_κ遺伝子)のクローニング及び遺伝子配列の解析、更には、マウス・ヒトキメラ抗体を作製することが目的であった。 免疫グロブリン非分泌型マウス骨髄腫細胞株P3/NS1/1-Ag4-1(NS1)由来のKL-6抗体産生ハイブリドーマ細胞株からRNAを抽出し、Mouse lg-Primer set(Novagen社)を用いRT-PCR法によりKL-6抗体の可変領域cDNAをクローニングし、遺伝子配列を解析した。各々2種類のV_H及びV_κ遺伝子がクローニングされたが、1種類はNS1のV_H及びV_κ遺伝子配列と一致した。現在は、クローニングしたKL-6抗体のV_H及びV_κ遺伝子を、プロモーターとヒト定常領域遺伝子が既に組み込まれた発現ベクターにそれぞれ組み込み、細胞に導入し、抗KL-6/MUC1マウス・ヒトキメラ抗体を作成中である。今後は、安定型キメラ抗体産生形質転換細胞の樹立及びキメラ抗体の精製、更にはKL-6/MUC1高発現腫瘍細胞に対する反応等について検討する予定である。
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