研究課題/領域番号 |
10670581
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
宮嶋 裕明 (宮崎 裕明) 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90221613)
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研究分担者 |
高橋 良知 (高橋 良和) 浜松医科大学, 医学部, 助手 (90303560)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | セルロプラスミン / 遺伝子異常 / フリーラジカル / 鉄 / 脂質過酸化 / 髄液 / スーパーオキシドジスムターゼ / 遺伝子頻度 / 無セルロプラスミン血症 / 極長鎖脂肪酸 |
研究概要 |
セルロプラスミン欠損症(以下、本疾患という)は新たな遺伝子性鉄代謝異常症で、無セルロプラスミン血症と脳、肝臓をはじめとする全身の諸臓器への鉄の過剰蓄積を来す。我々は既に本疾患の原因が、セルロプラスミンの遺伝子異常であることを明らかにして来た。 今回は、本疾患の遺伝子頻度を算定するために、静岡県中西部の健康診断を受診した男女約72万人から無作為抽出した4,990名について遺伝子変異を検討した。方法は、血漿セルロプラスミン値でスクリーニングし、19.3mg/dL未満の41名について、各エキソン毎にPCR-SSCPを行い、サブクローニングした後塩基配列を決定した。その結果、1名のホモ接合体と5名のへテロ接合体を同定した。遺伝子変異は、浜松型1名、長崎型3名と新たにエキソン14の1bp deletion(アミノ酸809,G:nt2482)を持つ2名を発見した。これよりGene frequencyは、70x10^<-5>と算定された。また、近親婚がない場合は、ホモ接合体の遺伝子頻度は約200万人に1人、ヘテロ接合体は約30万人に1人であることがわかった。 また、富山県で発見されたパーキンソニズムを主徴とした新たな本疾患の一家系において、エキソン11の1bpのdeletion(G:nt2068)の遺伝子変異(truncation)を同定した。 セルロプラスミンはそのフェロオキシダーゼ活性により強力な抗脂質過酸化作用を有しており、鉄やフェリチンは脂質過酸化を促進することが分かっている。すでに本疾患患者の血漿では脂質過酸化の亢進を認めており、今回は髄液で検討した。その結果、髄液の鉄濃度はホモ接合体で3-9倍に増加しており、神経症状の程度と平行している傾向が認められた。更に、鉄濃度の増加は過酸化脂質の増加と正の相関を示した。また、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)の増加、中でもMnSODの著明な増加をホモ接合体で認めた。
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