研究課題/領域番号 |
10670647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
青山 武 京都大学, 医学研究科, 助手 (30222491)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 心筋梗塞 / 心室リモデリング / カルジオトロフィン-1 / gp130 / cardiotrophin-1 / サイトカイン(cytokine) / 心筋梗塞(myocardial infarction) / 左室リモデリング(ventriculer remodeling) |
研究概要 |
ラット心筋梗塞モデルにおいてCT-1、およびその受容体の構成成分であるgp130のRNAおよび蛋白の発現の検討を行なった。両因子の発現は、梗塞部、および非梗塞部である心室中隔および右心室においても増加していた。発現は梗塞後1-2週間でピークに達し、慢性期(8週後)においても、sham群に対して、有意に増加していた。免疫染色法により、その局在を検討し、心筋細胞、線維芽細胞において両因子の発現を認めた。心エコーで急速な左心室の拡大を梗塞後1-2週間までに認め、CT-1およびgp130の発現と心拡大の時期は一致した。CT-1は、その生理活性である心筋細胞肥大作用を介して、心室リモデリングに多大な影響を及ぼしていると推察された。CT-1はアポトーシスの抑制作用を有することが知られているが、現在同モデルで検討中である。また、ラット高血圧性心不全モデルにおいて、代償期の肥大心においてはCT-1の発現に変化はなかったものの、非代償期の心拡大をきたす時期に一致して、CT-1の発現の亢進を求め、この時期に単離した心筋細胞のサルコメアの長軸方向への増加を認めた。in vitroでの生理作用がin vivoモデルにおいても機能していることを明らかとした。両モデルにおいて、ともに心拡大期にCT-1の発現の亢進を認め、心拍出量維持を目的とした、心拡大にCT-1が貢献していることが推測された。
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