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ミトコンドリアでの活性酵素産生亢進による心血管系病変の発症に関する研究(グルココルチコイド過剰症における検討)

研究課題

研究課題/領域番号 10670663
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関徳島大学

研究代表者

赤池 雅史  徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (90271080)

研究分担者 新谷 保実  徳島大学, 医学部, 講師 (10235773)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードミトコンドリア / 電子伝達系 / 活性酸素 / グルココルチコイド / 血管内皮細胞 / 高血圧症 / 血管平滑筋細胞 / 動脈硬化症 / 血管平滑筋
研究概要

ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)(Cell systems)を用いて活性酸素産生,peroxynitate産生(活性酸素によるNO消去の指標),NO産生をそれぞれ蛍光プローブのCM-H_2DCFDA,DHR123,およぴDAF-2により測定した結果,dexamethasone(DEX)の添加により活性酸素およぴperoxynitrateの産生は有意に増加し,NO産生は有意に低下することが明らかとなった.HUVECを用いたウエスタンブロットによる検討では,DEX添加によりperoxynitrateの指標である3-nitrotyrosineの増加が確認された.ヒト大動脈血管平滑筋細胞(クラボウ)を用いた同様の検討では活性酸素産生の増加は認められなかった。また,ミトコンドリア電子伝達系を抑制するcarbonyl cyanide m-chlorophenylhyazone(CCCP),xanthine oxidase系を抑制するoxypurinol,NADPHオキシダーゼ系を抑制するquinacrineによりDEXによる活性酸素産生亢進が有意に低下し,特にCCCPによる抑制が最も顕著であった.さらに,ミトコンドリア電子伝達系の複合体Iを阻害するdiphenyleneiodinium chlorideおよぴ複合体IIを阻害するthenoyltrifluoroacetoneはDEXによる活性酸素産生亢進を有意に抑制したが,複合体IIIを阻害するmyxothiazolでは変化がなかった.
以上より,グルココルチコイド過剰は血管内皮細胞において主としてミトコンドリア電子伝達系の複合体IおよびIIでの活性酸素産生を亢進させ,NOを消去する結果,血管内皮機能を低下させることが明らかとなった.

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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